研究課題
若手研究(A)
抗酸化素材であるカロテノイドの炎症抑制作用に着目し、慢性炎症とインスリン抵抗性を病態基盤とするメタボリック症候群、糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)への有用性と作用メカニズムを検証した。アスタキサンチンは炎症細胞の肝臓への浸潤や小胞体ストレスを減少させNASHを抑制した。リコピンは酸化ストレスの抑制、脂肪組織や肝臓に浸潤するマクロファージの極性を制御しインスリン抵抗性を改善した。更にインスリン感受性の制御に関与するケモカイン受容体CX3CR1をマクロファージ特異的に欠損するマウスは、肥満によるインスリン抵抗性や炎症が増悪した。マクロファージを作用点とする炎症促進モデルとして期待できる。
炎症やインスリン抵抗性という生活習慣病の本質的病態に対するカロテノイドの有効性と安全性を科学的に証明する点で社会的ニーズの高い研究である。カロテノイドが豊富に含まれる野菜や果物等の身近な食素材による生活習慣病に対する食事療法の再評価に繋がり、食生活の改善による国民の健康寿命の延伸に貢献する可能性を示すことができた。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 8件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 7件)
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