研究課題/領域番号 |
15H05347
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
片平 建史 関西学院大学, 理工学研究科, 博士研究員 (40642129)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2015年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | フロー / 脳波 / 認知課題 / 内発的動機づけ / 学習支援 / 生理計測 |
研究成果の概要 |
本研究では,内発的動機の重要な要因であるフロー状態の喚起によって学習者を支援する手法を開発するにあたって,重要な研究要素となるフロー状態の客観的指標化方法の確立とその応用を目的とした研究を行った。認知的課題(暗算課題)を対象として,主観的なフロー状態とそれ以外の状態(退屈・過負荷)に対応する脳波の特徴を検討したところ,前頭部のθ波と前頭-中心部のα波の組み合わせによってフロー状態が特定できる可能性が示された。また、見いだされた指標を他の活動の種類に展開して検証するプロセスの基礎的検討を進め,フローを体験しやすい個人の特性の解明,認知課題と知覚運動課題を二重に設定できる実験課題の作成を進めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある活動にポジティブに没頭するフロー状態は,学習をはじめとした人間の活動を促進する要因として高い利用価値を持つ。フロー状態を活用する手法の開発と検証のためには,客観的指標の確立が重要であるが,本研究では脳波を用いた指標の開発に成功した。得られた知見は人間の動機づけに着目した支援手法に活用できる可能性があり,学術的にはフロー状態を構成する心的機能の解明につながるものである。
|