研究課題/領域番号 |
15H05353
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
中路 正 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 准教授 (10543217)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | パーキンソン病 / キメラタンパク質 / タンパク質アンカーリング / semi vivo / 細胞移植 / 神経網再建 / パーキンソン病治療 / ハイドロゲル / 神経 / インジェクタブルゲル / 再生医工学 / ドーパミン神経 / 機能性ハイドロゲル / 再生医療 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病治療において,最も有望視されている細胞移植のための移植用補助材料としてハイドロゲルシステムを構築することに成功した。動物実験の結果,本システムは,細胞生着率の向上とin situでの分化誘導の促進を担っており,病態改善を劇的に促進することが明らかとなった。そのメカニズムについて様々な視点から検討を進めた結果,移植細胞の分化誘導の過程で徐々にゲルシステムが生分解し消失してホスト組織との統合を阻害しないこと,移植細胞がドーパミン神経へ分化した後,電気伝達を行っており神経網が再建されていることが明らかとなった。これらの成果は,本システムの実用化にとって重要な基礎知見である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,申請者が開発したハイドロゲルシステムの実用性を裏付ける上で大きな重要性を持つものであることはもちろんのこと,さらに,神経網構築に至るメカニズムに関する新知見の提案にもつながり学術的価値の高いものと考える。本成果を基に,開発技術が臨床応用につながれば,社会への貢献度も非常に大きい。 加えて,本研究課題で新規に開発した,"semi vivo" 評価系は,動物実験代替モデルとしての可能性が見出され,生体材料開発研究,化粧品開発研究,組織・細胞生物学研究といった学術研究にも貢献できるものと期待される。
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