研究課題/領域番号 |
15H05366
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野内 類 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (50569580)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 認知介入 / 運動介入 / 長期効果 / 生活介入 / 高齢者 / 認知訓練 / 運動訓練 / 個人差 / 認知トレーニング / 運動トレーニング |
研究成果の概要 |
高齢者の記憶力や判断速度などの認知機能や精神的健康度が、生活介入によって向上するかどうかを無作為比較試験を通じて短期効果と長期持続効果を検証した。音読や計算などの日常生活に必要な能力を訓練する認知介入を5か月間行ったところ、記憶力などが向上するという長期持続効果があることが分かった。また、より簡便に生活介入ができるようにタブレットPCを用いて自宅で実施できる処理速度トレーニングゲームを開発し、その効果を検証した。その結果、4週間タブレットPC上で処理速度トレーニングを実施した群は、処理速度などの認知機能の向上だけでなく、抑うつ気分も低減する短期効果があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢と共に私たちの記憶力などの認知機能は低下していく。加齢による認知機能の低下は、高齢者の社会生活を困難にする要因の一つである。本研究の結果から、日常的に実施しやすい簡便な認知介入を用いた生活介入を実施するだけで、高齢者の認知機能が向上することが明らかになった。特に、タブレットPCを用いた処理速度介入は、自宅でも実施できることから、低コストで実施できる認知機能維持・向上プログラムとして、今後活用できる可能性がある。さらに、音読・計算という日常的な活動を計画的に実施することで、認知症予防につながる可能性があることを示すことができため、社会的な意義があるといえる。
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