研究課題/領域番号 |
15H05377
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 愛媛大学 (2018-2019) 早稲田大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
越智 雄磨 愛媛大学, 法文学部, 講師 (80732552)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | コンテンポラリーダンス / ノン・ダンス / 文化の民主化 / 作者の死 / ポスト・モダンダンス / デモクラシー / ジェローム・ベル / デモクラシーの身体 / フェスティヴァル・ドートンヌ / ソーシャル・エンゲイジメント / ダンス / 芸術諸学 / 関係性の美学 / コンテンポラリー・ダンス / 舞台芸術 / 美学 / 舞踊学 / 文化政策 / ジャック・ラング / エマニュエル・ユイン / マチルド・モニエ / カリーヌ・サポルタ / 舞踊史 |
研究成果の概要 |
旧来のダンスに内在化された慣習的なコードを拒絶し、90年代半ばに大きな議論を巻き起こした「ノン・ダンス」という概念に注目し、振付家、ダンサー、観客という固定化された関係性に生じた変化を考察した。文献調査、作品分析、インタビュー調査などを通じて、コンテンポラリーダンスが、1980年代に称揚された「作者のダンス」から1「作者の死」後のダンスへと移行したダイナミックな変化を捉えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1980年代のフランスのコンテンポラリーダンスは、作者の思想やメッセージを作品に結晶化するタイプの「作者のダンス」が多く見られたが、90年半ば以降には、従来の「ダンス」や「作品」という概念そのものを疑う「ノン・ダンス」という傾向が生じた。ダンスを否定するものとして誤解されたこの動向は、実際には、ダンスの概念を拡張したものであり、「作者のダンス」が重視してこなかったダンサーの個人性や主体性、観客の参加や関与を取り込むことに注力していた。結果として、コンテンポラリーダンスが主体という哲学的問いや社会モデルの構築に貢献しうることを明らかにした。
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