研究課題/領域番号 |
15H05399
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 名古屋学芸大学 |
研究代表者 |
今井 正司 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (50580635)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 注意制御 / メタ認知 / 注意訓練 / マインドフルネス / 前頭前野 / ストレス防御 / 疲労 / 前頭葉機能 / ATT / 注意の発達 / 認知行動療法 / attention training / メタ認知療法 / 神経行動療法 / 注意制御機能 / ストレス / 視線追尾 / NIRS |
研究成果の概要 |
注意制御とメタ認知(detached mindfulness:DM)がストレスに及ぼす影響について、小学生から大学生を対象に調査を行った。多母集団同時分析の結果、年齢が高いほど、注意制御や DMがストレス防御要因になることや、QOLの促進に寄与することが明らかとなり、特に、疲労症状において顕著な結果が示された。これらの結果をもとに、小学生と大学生を対象に、注意訓練課題を実施している際の前頭前野の活動性をNIRSによって測定し、疲労との関連性について検討した。その結果、小学生の疲労は前頭前野が過活動になりやすいことが要因であり、大学生の疲労は沈静化が促進されないことが要因であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、注意制御やメタ認知などの認知機能の発達によって、ストレスに及ぼす影響が異なる点を明らかにすることができた。疲労症状をはじめとする従来のストレス研究は、各発達段階において、特定のストレスに関する脆弱要因や介入要因の検討を行ったものが多い。本研究では、年齢的な発達に伴う認知機能の発達とストレス症状との関連性について、発達横断的に異同を明らかにした点は、ストレス防御を社会的に推進するうえで意義のあるといえる。特に、疲労防御や回復のプロセスが異なる点を前頭前野機能から明らかにした点は、疲労防御様式の客観的評価として活用できる可能性があることから、臨床心理学的意義も見いだすことができる。
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