研究課題/領域番号 |
15H05403
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会科教育 / カルチュラル・スタディーズ / コミュニケーション / コミュニケーション理論 / ニクラス・ルーマン / 教師教育 / Philosophy for Children / 米国社会科教育 / シティズンシップ / 対話教育 / 公民教育 / 市民性教育 / カリキュラム研究 / 主権者教育 / 学習環境 / 子どもの社会認識 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、主に2点である。第1に、対話を原理とした社会科授業の論理と可能性を示したことである。探究の目標は自己反省か考察か、探究テーマ(内容)はその対象を概念とするか意味とするか、探究の手続き(方法)は一般化・概念化された知識の活用・整理か、個別化・個人化された経験による知識の評価・検討かという違いである。第2は、カリキュラム化が牽引する社会科授業の可能性を示したことである。対話の違いは、カリキュラムをベースとした教師と子どもの経験、および所属する文化・文脈の差がある。このことから、一般化や概念化が対話を閉鎖するというコミュニケーションの機能を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1は、帰納的な社会科教育論研究(原理研究)であること。先行研究では、第1に教えるべき社会(理想の社会像)を前提とした教育内容を前提とし、これを効率的・合理的に教授するための内容開発・方法開発研究(演繹的研究)が行われていた。これは、教師の教授活動を基盤とした教育内容を「教える」社会科論である。本研究は、子どもの社会認識(子どもが持つ社会像)及び現実の社会現象を用いた教育内容開発を行い、授業を教師・子ども・学級の相互作用の場と捉え直し、これらを授業中で分析・修正・批判・活用する内容開発・方法開発研究を行った。すなわち、社会を「考える」社会科論を開発した。
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