研究課題
若手研究(A)
磁性ナノ粒子が溶媒中に分散した磁性流体に交流磁場を印加した際に誘起される、磁気緩和現象・磁気発熱現象・励磁音響現象について研究を行った。磁性ナノ粒子が溶媒中に分散した磁性流体の物性値、および交流磁場の印加条件をパラメータとして検討を行った。その結果、粒子表面に固定化された熱応答性分子の機能発現には、粒子を含む媒質全体の加温が必須であることが明らかになった。また系全体の加温を可能とする磁場発生装置の検討も行い、人体深部にも均一に交流磁場を印加できる可能性を提唱した。励磁音響現象については、その発現要因を説明する物理モデルの提案を行った。
磁性ナノ粒子への外部磁場の印加により誘起される様々な物理現象は、がん等の生体内の病変部位の非侵襲的な可視化や治療、あるいはバイオ分野での新たな研究ツール開発などへの応用が期待されています。実用化のためにはその原理の理解が必要です。その解明に向けて研究に取り組み、その一部を明らかにすることができました。また応用の側面から、磁性ナノ粒子の発熱をがん治療に応用するための磁場発生装置の設計と試作を行い、将来的な実用化に向けて必要な情報を得ることができました。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 備考 (1件)
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