研究課題/領域番号 |
15H05417
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
龍崎 奏 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教 (60625333)
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研究協力者 |
谷口 正輝 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (40362628)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
22,620千円 (直接経費: 17,400千円、間接経費: 5,220千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2015年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | ナノポアデバイス / 構造解析手法 / ナノバイオ |
研究成果の概要 |
本研究では、低アスペクト(ポア厚/ポア径)ナノポア構造をSi3N4メンブレンに作製し、微粒子をナノポアに通過させ、その際のナノポアを流れるイオン電流の変化を数学的に解析することで、液中に浮遊している微粒子の1粒子形状解析に成功した。また、本解析技術によって生体微粒子(EV)の1粒子形状解析を行うことで、液中に浮遊しているEVの形状分布は分泌元のがん細胞の種類ごとに異なることを発見し、EVの形状は重要な生態情報であることが示唆された。さらに、グラフェンナノポアの作製や金属微粒子のパターニング技術開発にも成功し、今後、ナノポアによる形状解析の空間分解能を改良できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんを根治するためには腫瘍の早期発見が重要である。しかしながら、がんは種類(部位)ごとに検査方法が異なるため、全身のがんを毎年調べることは現実的に困難である。そのため、任意のがんを簡便に検出できる技術の開発が必要である。 本研究では血液中に含まれる細胞からの分泌物である「生体粒子(EV)」に着目し、その生体粒子の形状ががん細胞の種類ごとに異なることを初めて明らかにした。本成果により、血液検査から任意のがんを検出できる可能性が示唆された。
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