研究課題
若手研究(A)
本研究は、微小集光特性などで注目を集めてきた径偏光ビームにおいて、①径偏光ビーム集光場におけるクローキング的効果と金属による電場増強効果を用いた、ナノプラズモニックレーザおよび②径偏光ビーム集光特性と誘電体構造を用いた、単一チップサブ波長自己集光レーザの2種の異なるタイプの極微小レーザを創製することを目指した。その結果、径偏光ビームを用いたプラズモニックレーザの可能性を示した。高効率な径偏光ビーム発生を可能にする新たなフォトニック結晶レーザを発明した。その表面加工により波長以下の微小光場形成が可能であることを示した。
本研究により、径偏光ビームの集光特性を利用したナノプラズモニックレーザの可能性を示した。また、サブ波長光場を実現する、自己集光型の半導体レーザの可能性を示したことにより、これまで多くの光学系を必要としてきた高分解能顕微技術を、数ミリオーダの半導体レーザワンチップで置き換えうることを示した。これらの成果は、「径偏光ビーム」が、ナノレーザというマイクロチップ内集積化を前提とした微小光学領域においても、また顕微鏡などのマクロな技術における半導体レーザの領域においても、新機軸を創出するビームであることを示す成果である。
すべて 2019 2018 2017 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (44件) (うち国際学会 12件、 招待講演 8件) 備考 (3件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
Optics Express
巻: 27 号: 2 ページ: 1045-1050
10.1364/oe.27.001045
光技術コンタクト
巻: 56 ページ: 4-8
Journal of Selected Topics in Quantum Electronics
巻: 23 号: 6 ページ: 4900107-4900107
10.1109/jstqe.2017.2696883
月刊オプトロニクス
巻: 115 ページ: 29-32
光アライアンス
巻: 28 ページ: 6-10
光学
巻: 46 ページ: 439-443
http://www.cis.kit.ac.jp/~kyoko/