研究課題/領域番号 |
15H05464
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 友徳 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (10512270)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 気候変動 / アジア / 降水 / 陸面 / メソ対流系 / 大気-陸面相互作用 / 気候モデリング / アジアモンスーン / 日本 / 熱波 / 地域気候変動 / 大気陸面相互作用 |
研究成果の概要 |
アジアおよび日本周辺地域で観測された過去の地域気候変動の要因分析を行った。北東アジアの熱波の増加に対しては、ユーラシア大陸を東西に縦断する大気波動の10年規模の変動や大気陸面相互作用が関係していた。南アジアでは、モンスーン循環の変化がメソ対流系の発生頻度を減少し、強い降水日数の減少に寄与していることが分かった。日本周辺では、気温上昇に伴う水蒸気量の増加が観測データによって初めて示された。数十年分蓄積された人工衛星による観測データを精査することで、メソ対流系の発生が地温の空間分布と関係していることも初めて明らかになった。この関係は、短時間で急速に発達する雷雨の予測向上にも応用できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候診断が可能となる30年以上の観測データの蓄積を経て、地域規模の気候変動のシグナルを抽出した。さらにそのメカニズムを特定することで、今後の地域気候予測において着目すべき大気現象を特定することができた。 学術的にはアジア・日本周辺で新たな気候変動のシグナルを抽出するだけでなく、その要因の特定に至った。さらに大気陸面相互作用が地域スケールの気候変動において重要な役割を果たしていることが見いだされた。 過去の災害や異常気象の履歴をもとに地域レベルの気候変動要因を明らかにできたことで、当該地域が気候変動適応へ向けて、気候予測情報を評価する際に注目すべき現象を提案することが可能となる等の社会的意義がある。
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