研究課題/領域番号 |
15H05582
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システムゲノム科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2016-2019) 東京大学 (2015) |
研究代表者 |
柚木 克之 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (70433745)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 代謝 / システム生物学 / トランスオミクス / 数理モデル / メタボローム / プロテオーム / トランスクリプトーム / シグナル伝達 / 代謝ネットワーク / シグナル伝達ネットワーク |
研究成果の概要 |
当初の研究計画通り、遺伝子発現および代謝流束に関連するオミクス階層を含むトランスオミクス解析手法を確立した。この手法をマウス肝臓における代謝調節機構解明に応用し、経口グルコース負荷試験を課した健常マウスおよび肥満マウスの肝臓における多階層代謝制御ネットワーク再構築に成功した。本研究はin vivoデータを用いた例としては初の本格的トランスオミクス解析である。さらに、トランスオミクスの概念および方法論、将来の方向性を体系的に定義した総説を複数発表し、特にTrends in Biotechnology誌では2016年4月号の表紙を飾り、方法論の認知度向上につながった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が本研究を通して確立したトランスオミクスの方法論は、これまで主に哺乳類の糖代謝調節機構の全体像解明に関して成果を上げている。代謝調節機構の解明は、栄養や関連生理機能についてのより正確な理解につながり、さらに2型糖尿病など代謝疾患のメカニズム解明やその予防へとつながる。また近年、微生物によって有用物質を生産する代謝工学・発酵工学に関しても欧州を中心にトランスオミクスの応用が始まっており、代謝を調節するメカニズムに関して細胞や臓器のみならず種を超えて応用可能な方法論であることが示されつつある。したがって、トランスオミクスは広く代謝に関連する科学全般の発展に資する方法論である。
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