研究課題
若手研究(A)
多くの動物で、活動や睡眠・覚醒などの概日行動リズムを制御する中枢機構は、脳に存在することが知られている。しかし、概日時計の研究が最も進んでいる動物キイロショウジョウバエにおいても、脳内時計細胞の神経ネットワークの全容は明らかになっていない。本研究では、環境の変化によって概日時計を構成する神経細胞群の役割を明らかにすることができ、さらに新規の概日時計出力因子CCHamide1神経ペプチドを同定することができた。また、時計細胞群の神経突起の同定とその機能的な接続においても成果を挙げることができた。
概日時計はヒトを含む多くの動物が持つ生物時計機構である。哺乳類などの非常に高度な脳を持つ動物では、概日時計の神経回路の全容を明らかにすることは非常に困難であるが、細胞数が比較的少ないキイロショウジョウバエを用いることで、概日時計を構成する神経回路の形態と機能的役割の一端を明らかにすることができた。哺乳類で報告されている概日時計の神経回路との相似性も見出すことができており、昆虫と哺乳類という進化的に離れている種においても、保存されている神経機構があることが考えられる。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 5件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 備考 (3件)
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