複合微生物系におけるプラスミドの「真の」宿主域の解明

• 研究課題/領域番号: 15H05618
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用微生物学
• 研究機関: 静岡大学
• 研究代表者: 新谷 政己 静岡大学, 工学部, 准教授 (20572647)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円); 2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円); 2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円); 2015年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
• キーワード: プラスミド / 宿主 / 嫌気性細菌 / 複合微生物系 / 接合伝達 / GFP

研究成果の概要

プラスミドは接合伝達によって様々な細菌間を移動可能な遺伝因子である．その宿主域の情報は，細菌の進化・適応機構を理解する上で重要である．本研究では，嫌気性細菌を含むモデル複合微生物系から，不和合性群（Inc）P-1群の他，PromA群やInc未知の新規自己伝達性プラスミドを取得した．またこれらのプラスミドと既存のプラスミドを用いた接合実験により，接合伝達には酸素が必須でないこと，接合伝達頻度は好気より嫌気条件下の方が低いことが示された．さらに，モデル複合微生物系におけるIncP-1群やPromA群プラスミドの宿主域は酸素濃度の違いによって変化することが示唆された．

研究成果

• [国際共同研究] ウイーン大学(オーストリア)
• [国際共同研究] Julius Kuehn Institut(ドイツ)
• [国際共同研究] ウイーン大学(オーストリア)
• [国際共同研究] Julius-Kuen Institut(ドイツ)
• [雑誌論文] Divalent cations increase the conjugation efficiency of the incompatibility P-7 group plasmid pCAR1 among different Pseudomonas hosts (2018)
  • 著者名/発表者名: Sakuda A, Suzuki-Minakuchi C, Matsui K, Takahashi Y, Okada K, Yamane H, Shintani M, Nojiri H
  • 雑誌名: Microbiology 巻: 164 号: 1 ページ: 20-27
  • DOI: 10.1099/mic.0.000583
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Different transferability of incompatibility (Inc) P-7 plasmid pCAR1 and IncP-1 plasmid pBP136 in stirring liquid conditions (2017)
  • 著者名/発表者名: Nakazawa Shunsuke、Haramiishi Akira、Fukuda Kohei、Kanayama Yukie、Watanabe Toshinori、Yuki Masahiro、Ohkuma Moriya、Takeda Kazuhiro、Kimbara Kazuhide、Shintani Masaki
  • 雑誌名: PLOS ONE 巻: 12 号: 10 ページ: e0186248-e0186248
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0186248
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The behavior of mobile genetic elements (MGEs) in different environments (2017)
  • 著者名/発表者名: Masaki Shintani
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 巻: 81 号: 5 ページ: 854-862
  • DOI: 10.1080/09168451.2016.1270743
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Comparisons of the transferability of plasmids pCAR1, pB10, R388, and NAH7 among Pseudomonas putida at different cell densities (2016)
  • 著者名/発表者名: Kosuke Yanagida, Ayako Sakuda, Chiho Suzuki-Minakuchi, Masaki Shintani, Kazuhiro Matsui, Kazunori Okada, and Hideaki Nojiri
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 巻: 印刷中 号: 5 ページ: 1020-1023
  • DOI: 10.1080/09168451.2015.1127131
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 新規宿主・ベクター系の構築を目指した自己伝達性プラスミドの取得と機能解析 (2018)
  • 著者名/発表者名: 前島由明，仲田裕貴，森内良太，道羅英夫，井上謙吾，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2018年度大会
• [学会発表] 好気・微好気・嫌気条件下におけるプラスミドの接合伝達性と宿主域の解析 (2018)
  • 著者名/発表者名: 柳谷洸輔，越智健太郎，仲田裕貴，井上謙吾，水口千穂，野尻秀昭，大熊盛也，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2018年度大会
• [学会発表] プロファージの有無がプラスミド保持株のfitnessに与える影響 (2018)
  • 著者名/発表者名: レー・ティー・タントゥー，ファム・ティー・キム・ユン，森内良太，道羅英夫，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2018年度大会
• [学会発表] プラスミドを持つ宿主のfitness（適応度）を増加させる原因因子の同定 (2017)
  • 著者名/発表者名: レー・ティー・タン・トゥー，片岡大亮，道羅英夫，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2017年度大会
  • 発表場所: 京都女子大学（京都府，京都市）
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] 好気・微好気・嫌気条件下におけるプラスミドの接合伝達性と宿主域の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 越智健太郎，柳谷洸輔，井上謙吾，水口千穂，野尻秀昭，大熊盛也，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部 第180回 例会
• [学会発表] プラスミドが宿主のfitnessを変化させる原因因子の同定 (2017)
  • 著者名/発表者名: ファム・ティー・キム・ユン，レー・テイー・タン・トゥー，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部 第180回 例会
• [学会発表] 微好気・嫌気条件下におけるプラスミドの接合伝達性と宿主域の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 柳谷洸輔，井上謙吾，野尻秀昭，大熊盛也，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 環境微生物系学会合同大会2017
• [学会発表] Behaviors of plasmids in soil microcosms (2017)
  • 著者名/発表者名: Shintani M, Nour EH, Elsayed T, Blau K, Bziuk N, Jechalke S, Sproer C, Bunk B, Overmann J, Smalla K,
  • 学会等名: 6th International Symposium on Biosorption and Biodegradation/Bioremediation
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] Transferability of plasmids in various environmental conditions (2017)
  • 著者名/発表者名: Shintani M
  • 学会等名: 奈良先端科学技術大学院大学セミナー
  • 招待講演
• [学会発表] Transferability of plasmids in various environmental conditions (2017)
  • 著者名/発表者名: 新谷政己
  • 学会等名: Thailand-Japan Collaboration Symposium On Environmental Microbiology and Applications
  • 発表場所: Chulalongkorn University（タイ王国・バンコク）
  • 招待講演
• [学会発表] 異なる環境試料からの新規自己伝達性プラスミドの取得 (2016)
  • 著者名/発表者名: 仲田裕貴，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 第68回日本生物工学会
  • 発表場所: 富山国際会議場（富山県，富山市）
  • 年月日: 2016-09-28
• [学会発表] Pseudomonas putida PpY101 has factor(s) reliving ‘burden’ on the host cells by carriage of a plasmid. (2016)
  • 著者名/発表者名: 片岡大亮，道羅英夫，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: Plasmid Biology 2016
  • 発表場所: ケンブリッジ大学（英国・ケンブリッジ）
  • 年月日: 2016-09-18
• [学会発表] プラスミドが宿主に及ぼす「負荷」を軽減する原因因子の同定 (2016)
  • 著者名/発表者名: 片岡大亮，レー・ティー・タン・トゥー，道羅英夫，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 環境バイオテクノロジー学会2016年度大会
  • 発表場所: 広島県民文化センター（広島県，広島市）
  • 年月日: 2016-06-13
• [学会発表] プラスミドが宿主に与える影響の比較 (2016)
  • 著者名/発表者名: 片岡大亮，鈴木智大，道羅英夫，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター（北海道札幌市）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] 様々な環境試料中からの新規自己伝達性プラスミドの取得 (2016)
  • 著者名/発表者名: 仲田裕貴，福田洸平，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター（北海道札幌市）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] 微好気・嫌気環境下におけるプラスミドの宿主域の解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 柳谷洸輔，片岡大亮，金原和秀，大熊盛也，新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会第177回中部支部例会
  • 発表場所: 名古屋大学（愛知県，名古屋市）
• [学会発表] 環境細菌間における可動性遺伝因子の挙動に関する研究 (2016)
  • 著者名/発表者名: 新谷政己
  • 学会等名: 日本農芸化学会第176回中部支部例会
  • 発表場所: 岐阜大学（岐阜県，岐阜市）
  • 招待講演
• [学会発表] Behaviors of plasmids and their hosts in different environments (2016)
  • 著者名/発表者名: 新谷政己
  • 学会等名: Wissenshaftliches Kolloquium, Julius Kuehn-Institut
  • 発表場所: Julius Kuehn-Institut（ドイツ・ブラウンシュバイク）
  • 招待講演
• [学会発表] 異なるプラスミドが宿主に与えるコストの評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 片岡大亮，道羅英夫，鈴木智大，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 第30回日本微生物生態学会大会
  • 発表場所: 土浦亀城プラザ（茨城県土浦市）
  • 年月日: 2015-10-17
• [学会発表] 異なるプラスミドが宿主に与えるコストの評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 片岡大亮，金原和秀，新谷政己
  • 学会等名: 環境バイオテクノロジー学会2015年度大会
  • 発表場所: 東京大学弥生キャンパス（東京都文京区）
  • 年月日: 2015-06-29
• [備考] ResearchGate個人ページ
  • URL: https://www.researchgate.net/profile/Masaki_Shintani
• [備考] 静岡大学教員データベース
  • URL: https://tdb.shizuoka.ac.jp/RDB/public/Default2.aspx?id=11068&l=0
• [備考] 金原・新谷研究室ホームページ
  • URL: http://kimbara-shintani.eng.shizuoka.ac.jp/~tmshint/
• [備考] researchmap個人ページ
  • URL: https://researchmap.jp/shintani-masaki/
• [備考] 金原・新谷研究室
  • URL: http://kimbara-shintani.eng.shizuoka.ac.jp/~tmshint/
• [備考] researchmap
  • URL: http://researchmap.jp/shintani-masaki/?lang=english
• [備考] researchgate
  • URL: https://www.researchgate.net/profile/Masaki_Shintani
• [備考] 新谷政己researchmap
  • URL: http://researchmap.jp/shintani-masaki/