研究課題
若手研究(A)
バイオフィルムが医療器具やヒトの組織の表面に形成された場合、慢性的な難治性感染症を引き起こす。本研究では、分子シャペロンやRNAなどのマトリクス成分に着目し、黄色ブドウ球菌や大腸菌によるバイオフィルム形成のメカニズムの解明を試みた。まず、黄色ブドウ球菌のバイオフィルムで重要な役割を果たすマトリクス成分(RNA、分子シャペロン、分泌タンパク質Eapなど)の性状や機能を明らかにした。また、DnaKによる菌体外アミロイド線維Curliの形成制御機構を解明し、効果的なバイオフィルム阻害法を考案した。これらの結果は、バイオフィルム感染症に対する予防法・治療法開発の研究基盤になり得るものである。
細胞外での分子シャペロンやRNAの機能を明らかにした本研究成果は、これらに関する既存の概念を書き換えるものであり、学術的意義が高い。また、黄色ブドウ球菌などのバイオフィルム形成メカニズムの一端を解明できたことは、昨今問題となっている難治性のバイオフィルム感染症に対する予防・治療法開発の研究基盤になり得るものであり、社会的にも意義深いものである。
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