研究課題
若手研究(A)
マイクロフォーカスX線CT装置を用いて木材に含まれる水分が乾燥に伴いどのように移動するのかを調べた。その結果、木材の空隙に存在する水分(自由水)は液体の状態で細胞間を移動していることが観察できた。木材の年輪として色が濃く見える部分(晩材と呼ぶ)と淡く見える部分(早材と呼ぶ)の細胞は、形状が異なるものの細胞壁自体の密度は同じであるとこれまで考えられてきた。これに対して今回撮影したCT画像を解析した結果、細胞壁の密度は晩材よりも早材の方が高いことが確認された。この知見は、木材の組織や樹木の生長に関する研究に影響を与えるものと思われる。
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