研究課題/領域番号 |
15H05629
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤田 雅紀 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (30505251)
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研究協力者 |
今井 一郎
木村 信忠
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | メタゲノム / 化学生態学 / 海洋天然物 / クオラムセンシング / 殺藻細菌 / 生合成 / シデロフォア / 赤潮 / アオコ / 殺藻物質 / 海洋細菌 / 天然物化学 / 生物有機化学 |
研究成果の概要 |
環境中での微生物間の化学的相互作用を解明する方法として、メタゲノム法、生合成、単離構造決定、バイオインフォマティクス、各種バイオアッセイを組み合わせる統合的なスキームを確立した。 その結果、赤潮・アオコの殺滅に関与する複数の細菌とその活性物質を同定した。また、環境中での生産と活性機構に関わる知見を得て、赤潮・アオコの生物学的防除の安全かつ効率的な利用につながる結果を得た。さらに、既知のシグナル物質とは全く異なる、新規のクオラムセンシングスーパーアゴニストを同定した。および、カイメン由来生理活性物質を生産する共生細菌の生合成遺伝子を同定し非常に新規性の高い系統であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境微生物、生合成、単離構造決定など異なる分野を統合して、環境中での微生物間化学相互作用を解析する試みは技術的にも困難でありほとんどなかった。その中で、DNA配列決定法とメタゲノム法の進展を取り入れ、体系的に研究するための方法論を確立できたことは、環境中で生じる未解明生命現象をとらえる上で大きな進歩である。 その結果、赤潮・アオコの生物学的防除につながる発見や、産業利用可能なクオラムセンシング物質の新規スーパーアゴニストの同定(特許取得済み)、カイメン共生微生物の有効利用を可能にする共生菌群の全ゲノム解明は、環境中での微生物機能を実用化する上でのモデルケースとなりうるものである。
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