研究課題/領域番号 |
15H05747
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 良一 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 名誉教授 (00132712)
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研究分担者 |
小川 泰信 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00362210)
三好 由純 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (10377781)
淺村 和史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (50321568)
加藤 雄人 東北大学, 理学研究科, 教授 (60378982)
細川 敬祐 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (80361830)
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研究期間 (年度) |
2015-05-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
198,380千円 (直接経費: 152,600千円、間接経費: 45,780千円)
2019年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2018年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2017年度: 49,660千円 (直接経費: 38,200千円、間接経費: 11,460千円)
2016年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2015年度: 88,660千円 (直接経費: 68,200千円、間接経費: 20,460千円)
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キーワード | 脈動オーロラ / 高速撮像 / あらせ衛星 / ロケット観測 / 高速変調 / 衛星-地上同時観測 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、脈動オーロラと呼ばれる数ミリ秒から数百ミリ秒の時間変動を内在しつつ、数秒から数十秒で明滅するオーロラ現象の生成機構を理解することを目的としている。この目的のために、地上からの光学、レーダーによるオーロラ観測、極域におけるロケット実験、あらせ衛星による宇宙空間の観測、そしてシミュレーションを組み合わせた研究を実施する。 平成30年度においては、北欧に設置した高速カメラ群による観測を継続し、あらせ衛星との同時観測を多数回実施することに成功した。また、北米のカメラとあらせ衛星との同時観測から、フラッシュと呼ばれるオーロラの過渡的な発光とプラズマ波動との1:1対応の特定に成功した。さらに、北欧に設置したカメラとあらせ衛星との同時観測から、ECHと呼ばれる静電的なプラズマ波動と脈動オーロラとの対応関係に関する研究も行った。 さらに、観測ロケット搭載機器の開発を行い、平成31年1月には、ノルウェー・アンドーヤおけるNASAの観測ロケット実験に参加した。打ち上げは、地磁気的に静穏かつ日照側領域で行われたが、数十keVから100 keVを超える高エネルギー電子の降り込みが検出され、またEISCATとの同時観測にも成功した。このときロシアの地上観測点では、ホイッスラーモード波動が、またより高緯度のスバールバル諸島の光学観測では脈動オーロラが観測されていた。現在、シミュレーションとの比較研究も含めて、本ロケット実験データの解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
光学観測システムとあらせ衛星との同時観測を多数回実現し、良好にデータを取得している。また、観測ロケット実験搭載機器を開発し、平成31年1月にノルウェー・アンドーヤにおいて観測ロケット実験を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
あらせ衛星、地上光学同時観測を引き続き推進するとともに、脈動オーロラを起こす電子の散乱および発光に関するシミュレーションを進めていく。また、令和2年度に北米で実施予定の観測ロケット実験の機器開発を進めていく。
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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