研究課題
基盤研究(S)
いもち病はイネの最重要病害である。いもち病に対して高度抵抗性のイネ育種を目的に、イネ-いもち病菌相互作用の分子機構を解明した。その結果、(1)三組のイネ抵抗性タンパク質といもち病菌非病原力因子の相互作用について、詳細な分子機構が明らかになった。(2) 対となって機能するイネ抵抗性遺伝子の機能と進化のパターンが示された。(3)いもち病菌から分泌される病原力因子の機能が明らかになった。本研究で得られた知見を基に、病原菌の任意の因子を認識可能な人工抵抗性タンパク質をエンジニアすることが可能となる。
作物に耐病性を付与する育種において、抵抗性遺伝子は最も広く利用されている。しかしこれらの遺伝子がコードする抵抗性タンパク質の分子機能は明らかでない。本研究により、植物抵抗性タンパク質による病原菌因子認識の分子機構が、結晶構造レベルで示された。さらに、病原菌因子が植物を操作する機構の一端も明らかとなった。本研究を基盤として人工抵抗性タンパク質をエンジニアすることにより、植物耐病性の増強を通じて世界の食料安全に貢献することを目標とする。
A
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
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