研究課題
研究活動スタート支援
短時間処理で線維芽細胞増殖促進作用を示したカフェイン酸(CA)およびクロロゲン酸(ChA)は、いずれも短時間前処理で各種過酷ストレッサーおよび酸化的ストレッサーに暴露されたヒト歯肉線維芽細胞(hGF)に対して細胞保護効果を発揮した。 加えて、歯周病の主要な病原菌であるPorphyromonas gingivalis(Pg)由来のLPS(Pg-LPS)で刺激されたヒト単球系細胞であるTHP-1からの炎症性サイトカインTNF-αの産生をCAおよびChAの1分間前処理は抑制した。これらポリフェノールは過酸化水素光分解殺菌法との併用で潰瘍部位の組織保護、炎症抑制などの作用を発揮することが期待できる。