研究課題/領域番号 |
15H06112
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯野 りさ 東京大学, 東洋文化研究所, 特任研究員 (80758756)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シリア正教徒 / 音楽 / アイデンティティ |
研究実績の概要 |
今年度は助成期間の一年目に当たり、実質的な開始時期の10月から約半年間、基礎的文献の収集強化と調査地の現状把握の二点が研究の中心になった。前者に関しては、11月下旬の北米調査でハーバード大学所蔵の資料などが確認できた。同大学のコレクションは主に東シリア教会系であるが、これまであまり注目してこなかった北米に移住したコミュニティの音楽活動に関する資料があり、今後の課題として興味深かった。また、西シリア系の資料としてはこれまで存在を確認していなかった録音資料を試聴することができた。新たな文献としては英語によるシリア語口語の文法書が近年、出版され、スウェーデン語による辞書や会話練習帳などとあわせて使用することで学習環境の向上が見られた。 12月下旬から1月初頭にかけて、降誕祭を中心にスウェーデンで調査を行った。セーデテリエ市の図書館では伝統的な料理や遊びなどに関する文献が確認でき、音楽以外の文化事象に関する調査の切っ掛けとなった。教会での音楽に関連する活動としては、聖務日課である夕べの祈りについての司教座教会での活動に注目した。同教会では、男性の集団と女性の集団の二つのグループが夕べの祈りを行っている。次世代育成のために、教会付属の建物では子供(小学生)向けのシリア語読み書き講座とともに、夕べの祈りの若者(中学・高校生)向け練習会も開かれていた。次回調査ではこうした活動に参加させていただき、祈祷書の内容の把握や節の記憶、さらには参加者との交流により彼らの意識調査等が可能であろう。参加のための資料の一つでもある司祭や助祭たちが使用する教会暦に基づく聖歌・祈祷に関するシリア語による案内書も入手でき、さらなる調査のための基盤づくりができつつある。 世俗歌謡については、これまで収集した録音資料等の洗い出しがまだ完了していない。今後も収取を続けるとともに、データの整理を急ぎたいと思う。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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