研究課題
研究活動スタート支援
以前に行っていた研究で、S100a1のノックアウト(KO)マウスでは野生型マウスに比して変形性関節症が有意に悪化する事が判明していた。本研究では、S100a1 KOマウスと野生型マウスの関節軟骨に対して網羅的遺伝子発現解析を行い、S100a1 KOマウスの関節軟骨ではanabolicな因子の発現が低下している事を見出した。続いて行ったin vitro研究によって、S100a1は軟骨細胞のanabolismを正に制御している事が判明した。また、S100タンパクには細胞外作用と細胞内作用があるが、S100a1のpro-anabolicな作用は後者を介している事を示唆する実験結果が得られた。