植物免疫機構の転用によるウイルス誘導性免疫不全

• 研究課題/領域番号: 15H06420
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 植物保護科学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 兵頭 究 岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教 (80757881)
• 研究期間 (年度): 2015-08-28 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 植物ウイルス / 植物免疫 / 活性酸素種 / カルシウム依存性タンパク質キナーゼ / ウイルス誘導性免疫不全 / ROSバースト / RBOHタンパク質 / 宿主因子 / RCNMV / ３量体Gタンパク質 / ゲノムRNA複製

研究成果の概要

植物は, 病原体の侵入を認識し, 一連の防御反応を引き起こす免疫機構をもっている．活性酸素種産生酵素RBOHタンパク質は植物免疫における鍵因子の一つである．本研究では，植物ウイルスが自身の増殖のためにRBOHタンパク質をハイジャックすることを見出し，その分子機構の解析を行った．さらに，植物ウイルス感染が宿主免疫システムに干渉することを明らかとした．

研究成果

• [雑誌論文] Harnessing host ROS-generating machinery for the robust genome replication of a plant RNA virus. (2017)
  • 著者名/発表者名: Hyodo K, Hashimoto K, Kuchitsu K, Suzuki N, Okuno T
  • 雑誌名: Proceedings of the National Academy of Science, U.S.A. 巻: 114 号: 7 ページ: 1282-1290
  • DOI: 10.1073/pnas.1610212114
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Pathogenesis mediated by proviral host factors involved in translation and replication of plant positive-strand RNA viruses. (2016)
  • 著者名/発表者名: Hyodo K and Okuno T.
  • 雑誌名: Current Opinion in Virology 巻: 17 ページ: 11-18
  • DOI: 10.1016/j.coviro.2015.11.004
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 毒薬変じて薬となる？～植物を助けるウイルス～ (2015)
  • 著者名/発表者名: 兵頭究
  • 雑誌名: 生物工学 巻: 93 ページ: 4-4
• [学会発表] イネの傷害誘導性ペプチドOsPep3は植食性昆虫エリシター応答を増強する (2017)
  • 著者名/発表者名: 新屋友規・北條優子・兵頭究・晝間敬・西條雄介・Galis Ivan
  • 学会等名: 第58回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 鹿児島大学群元キャンパス（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] A role of reactive oxygen species during the replication of a plant RNA virus (2017)
  • 著者名/発表者名: Hyodo K.
  • 学会等名: International Mini-symposium Series II on Fungal and Plant Viruses
  • 発表場所: IPSR, Okayama University （Kurashiki, Okayama）
  • 年月日: 2017-03-08
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] ウイルス感染による植物免疫への干渉作用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 兵頭究
  • 学会等名: 菌類／植物ウイルス研究ミニシンポジウム
  • 発表場所: 岡山大学資源植物科学研究所（岡山県倉敷市）
  • 年月日: 2016-09-21
  • 招待講演
• [学会発表] A role of host second messengers in dianthovirus replication (2016)
  • 著者名/発表者名: Hyodo K.
  • 学会等名: International Mini-Workshop on Plant Virus Research
  • 発表場所: 岡山大学資源植物科学研究所 （倉敷市）
  • 年月日: 2016-03-25
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] 活性酸素種は植物RNAウイルス増殖を正に制御する (2016)
  • 著者名/発表者名: 兵頭究 鈴木信弘 奥野哲郎
  • 学会等名: 平成28年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター （岡山市）
  • 年月日: 2016-03-21
• [学会発表] 植物ーウイルス間相互作用における活性酸素種の役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 兵頭究
  • 学会等名: 第８回植物ストレス科学研究シンポジウム
  • 発表場所: 倉敷芸文館 アイシアター （倉敷市）
  • 年月日: 2016-03-07
  • 招待講演
• [備考] 岡山大学資源植物科学研究所 植物・微生物相互作用グループ
  • URL: http://www.rib.okayama-u.ac.jp/pmi/publication.html