研究成果の概要 |
本研究課題は, 企業の参入退出行動を通じた財市場環境の変化による二次的効果に焦点を当て, 財政政策の効果や資産価格バブルと経済成長率の関係について分析を行うものである. 主要な成果として, 以下の2点を明らかにした:(1)Step-by-Step型の内生的成長モデルにおいて, 財政政策は経済循環を引き起こし, かつ短期的には経済成長率に負の影響を持ちうる可能性を明らかにした. (2)金融市場が完備の場合においても, 内生的な市場構造の変化を通じて, 資産価格バブルの存在が経済成長率を高める可能性を明らかにした.
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