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生殖細胞による体細胞のメス化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H06838
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 形態・構造
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

西村 俊哉  基礎生物学研究所, 生殖遺伝学研究室, NIBBリサーチフェロー (10758056)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード生殖細胞 / メス化
研究実績の概要

生殖細胞は、精子と卵の元となる細胞であるが、ただ配偶子を作るだけでなく、生殖腺の性分化、特にメス化に重要であることがメダカを用いた研究で明らかとなった。しかし、生殖細胞からどのような因子が分泌され、生殖腺をメス化するのか、そのメカニズムは全く分かっていない。本研究の目的は生殖細胞の分化段階に着目し、生殖細胞が特定の分化段階で止まる変異体を作出することで、生殖腺をメス化するために重要な生殖細胞の分化段階を特定することである。27年度では、以下の変異体を作出することで生殖細胞をある特定の分化段階で停止させ、その変異体のXX個体の生殖腺が卵巣へ分化するのか調べた。
figla変異体:figla遺伝子は減数分裂へ進行した卵母細胞で発現することが知られている。figla変異体の生殖細胞は減数分裂のzygotene後期で停止し、濾胞を形成しなかった。ところがfigla変異体のXX個体は、第二次性徴がメスで、さらに生殖腺も卵巣であった。
moto変異体:moto変異体の生殖細胞は幹細胞型 (TypeI) からシスト型 (TypeII) への移行が抑制された。興味深いことにTypeIのみの生殖細胞を持つXX変異体は、第二次性徴がメスとなり、生殖腺も卵巣であることが明らかとなった。
dazl変異体:dazl変異体の生殖細胞は形態的な観察から始原生殖細胞様であることが明らかとなった。今後は同変異体を成魚まで育て、第二次性徴、生殖腺を調べる予定である。
以上のことから少なくともType I生殖細胞が存在すればXX個体において卵巣は形成されるという新たな知見が得られた。これは生殖細胞が体細胞をメス化させる因子の同定に貢献できると成果と考えられる。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The Mechanism of Germline Sex Determination in Vertebrates2016

    • 著者名/発表者名
      Toshiya Nishimura and Minoru Tanaka
    • 雑誌名

      Biology of Reproduction

      巻: in press 号: 1 ページ: 1-6

    • DOI

      10.1095/biolreprod.115.138271

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A structurally and functionally common unit in testes and ovaries of medaka (Oryzias latipes), a teleost fish2016

    • 著者名/発表者名
      Toshiya Nishimura, Shuhei Nakamura and Minoru Tanaka
    • 雑誌名

      Sexual Development

      巻: in press

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 「精子になるか、卵になるか」を決める仕組みの発見-生殖細胞で働く性のスイッチ遺伝子の同定2016

    • 著者名/発表者名
      西村俊哉 田中実
    • 雑誌名

      臨床免疫・アレルギー科

      巻: 65(2) ページ: 164-168

    • NAID

      40020742052

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 精子になるか,卵になるか?~生殖細胞の性が決まる仕組み~2015

    • 著者名/発表者名
      西村俊哉
    • 学会等名
      日本水産学会北海道支部会
    • 発表場所
      網走市 東京農業大学
    • 年月日
      2015-12-18
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] メダカ生殖細胞における性決定遺伝子の同定2015

    • 著者名/発表者名
      西村俊哉、佐藤哲也、山本耕裕、渡我部育子、大川恭行、須山幹多、小林悟、田中実
    • 学会等名
      日本動物学会 第86回大会 2015新潟
    • 発表場所
      新潟市 朱鷺メッセ
    • 年月日
      2015-09-17
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-08-26   更新日: 2017-01-06  

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