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蝶・蛾の翅模様進化と基本発生プログラム-カイコ蛾の進化発生学から-

研究課題

研究課題/領域番号 15H06852
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 進化生物学
研究機関国立研究開発法人農業生物資源研究所

研究代表者

鈴木 誉保  国立研究開発法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え研究センター 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット, 研究員 (40442975)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード進化 / 発生・分化 / 昆虫 / 遺伝子
研究実績の概要

カイコ蛾の翅の模様を形成する分子メカニズムの解明を目的として、その準備および基礎となる実験系の確立を行った。
(研究項目1)翅原基での遺伝子発現はホールマウントインシチューハイブリダイゼーション法(WISH法)により調べる。そのため、本年度は実験系の立ち上げに取組んだ。まず試薬類の調製およびプローブの設計・調製を行った。次に実験の条件検討を行った。鱗翅目昆虫を利用したWISH法の先行研究より、組織の固定条件として4%パラフォルムアルデヒドによるものと9%フォルムアルデヒドによるものの2通りが考えられたので両者を比較検討した。また、組織の解剖に要する時間等についても条件を検討した。結果、遺伝子発現を確認できるシグナルが得られ、またおおむね再現性があることも確認できた。ただし、まだ染色の仕方にムラがみられ詳細なレベルで遺伝子発現パターンの再現性は得られておらず、さらに実験条件や方法の細やかなチューニングが必要である。
(研究項目2)翅で発現している遺伝子間の促進・抑制関係を調べるために、GAL4-UAS系を利用する。既に報告されているショウジョウバエのGAL4系統の翅原基で発現誘導できる系統のゲノム情報を利用して、カイコで同等と推察されるゲノム領域をクローニングし、GAL4あるいは緑色蛍光タンパク質の上流に組み込んだカイコ組換え系統の作出を行った。現在系統化を進めている。
(研究項目3)模様形成遺伝子群をスクリーニングすることを目的として、翅模様のないカイコ変異系統と翅模様のあるカイコ野生系統の遺伝子発現を比較し、発現に違いのある遺伝子群を調べた。RNA-seqにより模様形成期の初期に発現している遺伝子群について調べ比較を行ったが違いは見いだせなかった。この結果より、これら変異系統の模様がないのは、模様形成期の中-後期に発現している遺伝子群の違いであると推察された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)

  • [雑誌論文] コノハチョウの擬態の進化を数学でさぐる2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木誉保
    • 雑誌名

      パリティ

      巻: 30 ページ: 57-61

    • NAID

      40020621447

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 擬態した蛾の模様づくりの不思議2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木誉保
    • 学会等名
      日本蛾類学会 2016年総会・研究発表会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2016-02-06
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Complex evolution of leaf mimicry in butterfly & moth wings2016

    • 著者名/発表者名
      Takao K Suzuki
    • 学会等名
      NIG International Symposium 2016
    • 発表場所
      国立遺伝学研究所
    • 年月日
      2016-01-12
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] What are the key factors allowing complex evolution of butterfly and moth wing patterns?2016

    • 著者名/発表者名
      Takao K Suzuki
    • 学会等名
      NIG International Symposium 2016 satellite workshop
    • 発表場所
      東京大学生産技術研究所
    • 年月日
      2016-01-08
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 蝶や蛾の翅の擬態模様にみる多様化戦略と基本パターン形成プログラム2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木誉保、冨田秀一郎、瀬筒秀樹
    • 学会等名
      日本分子生物学会第38回年会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2015-12-04
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コノハチョウの枯葉模様はどのように進化してきたのか2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木誉保
    • 学会等名
      日本蝶類科学学会 2015年バタフライズ・フォーラム
    • 発表場所
      東京工業大学 東工大蔵前会館ロイアルブルーホール
    • 年月日
      2015-11-15
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 枯葉および苔に擬態した蝶の模様の進化2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木誉保
    • 学会等名
      第53回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      金沢大学 角間キャンパス
    • 年月日
      2015-09-14
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-08-26   更新日: 2017-01-06  

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