研究課題/領域番号 |
15H06879
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
常木 雅之 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (40714944)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血管肉腫 / 血管腫瘍 / 希少がん / 分子病理学 / 診断病理学 / 血管内皮細胞 / 細胞増殖 / Hippo経路 |
研究実績の概要 |
研究実施計画のとおり、ヒト臨床検体をもちいた臨床病理学的解析および、細胞レベルでの解析を進めるための基盤を以下の様に形成した。 (1)ヒト外科病理組織検体をもちいた臨床病理学的解析 国立がん研究センターおよび琉球大学医学部において、本研究課題に関する倫理審査が承認され、血管肉腫および対照病変である良性血管腫瘍(血管腫)、炎症性病変(膿原性肉芽腫)のヒト外科病理組織検体の蒐集を開始した。既に、血管肉腫に関しては60例を超える検体および対応する臨床情報の蒐集が進んでいる。各症例について、病理組織型、腫瘍細胞様態を明確にし、Hippo経路関連分子および従来病理鑑別診断に使われてきたマーカーについて免疫組織化学的に解析した。その結果、血管肉腫においては、特徴的にHippo経路が抑制され、関連増殖因子の強発現が確認された。今回確認された分子の挙動は、従前指摘されてきたマーカー分子よりも、血管肉腫に特異的に発現しており、病理診断補助マーカーとしての有用性が示唆された。これらの分子が実際に治療標的となりえるかについて、細胞および動物モデルをもちいた解析へと移行していく予定である。現在、臨床情報との相関性について解析を行っている。 (2)細胞解析 本年度は、連携研究者である米国イェール大学医学部病理学分野のJoseph Madri教授より、研究で使用する各種遺伝子改編マウス血管内皮細胞系および血管内皮腫細胞株(合計20細胞系程度)の譲渡を受け、国立がん研究センター研究所において細胞解析のためのインフラを整えた。順次、追加の細胞系についても譲渡を受け、ヒト血管肉腫細胞株においても東北大学細胞バンクより供与を受ける予定である。全ての細胞が整い次第、上記で確認された分子の挙動および細胞増殖性、既に絞込みを行っている抗腫瘍薬の奏功性について解析を開始する。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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