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成木との血縁関係や外生菌根菌菌糸網の影響も踏まえたブナ実生個体群動態の総合的理解

研究課題

研究課題/領域番号 15J00007
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生態・環境
研究機関岡山大学

研究代表者

赤路 康朗  岡山大学, 環境生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードブナ / 微地形 / チシマザサ / 外生菌根菌 / 空間非定常性 / ブナ林 / 血縁関係 / マイクロサテライトマーカー / 階層ベイズモデル / 時空間変動
研究実績の概要

日本の冷温帯林の主要構成樹種であるブナは林床に多くの実生からなる実生バンクを形成する。この実生個体群の動態を決定する要因の特定を昨年度に引き続き行った。本年度は調査対象林分である若杉ブナ天然林において、ブナ実生個体群の動態調査を行うとともに、ブナ実生と共生している外生菌根菌の形態類別を新たに実施した。実生の動態調査では、0.27haの調査区内の1年生以上の全てのブナ実生を対象として、個体の出現、生死、および主軸長を測定した。菌根菌の形態類別では、2年生と4年生のブナ実生を採取し、全ての根端を実体顕微鏡により形態観察した。加えて、採取した実生の微環境を定量化するために、実生の近傍に設置した感光性フィルムから光環境を推定するとともに、表層土壌を採取して土壌の含水率を算出した。
解析結果から、同種成木の近傍、急峻な地形、および凸地形ではブナ実生の生残率が低くなることが示されたことから、実生の生残には生物的要因と非生物的要因の両方が重要であることが明らかとなった。さらに、地形要因(傾斜角度と凸度)が実生の生残に与える影響の強さは、空間に沿って変動する空間非定常性であることも示された。一方で、チシマザサの稈密度は実生の生残を規定する要因ではなかったが、チシマザサの稈密度が高い場所では実生の主軸成長量が減少することが示された。また、土壌養水分量が高い場所では実生の乾燥重量が大きくなることが明らかとなった。実生の菌根数に対しては、土壌水分環境よりも光環境が重要であり、明環境下で菌根数が増加することが示されたことから、菌根菌に供給するための光合成産物量が菌根菌との共生関係を規定していることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] The relationship between seedling survival rates and their genetic relatedness to neighboring conspecific adults2016

    • 著者名/発表者名
      Akaji Y, Miyazaki Y, Hirobe M, Makimoto T, Sakamoto K
    • 雑誌名

      Plant Ecology

      巻: 印刷中 号: 4 ページ: 465-470

    • DOI

      10.1007/s11258-016-0591-z

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ブナ実生の資源分配と菌根共生に微環境が与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      赤路康朗・山田和弘・廣部 宗・谷口武士・宮崎祐子・坂本圭児
    • 学会等名
      第64回日本生態学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2017-03-14
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] ブナ実生の出現および生残の時空間変動2016

    • 著者名/発表者名
      赤路康朗・廣部 宗・宮崎祐子・牧本卓史・坂本圭児
    • 学会等名
      第127回日本森林学会大会
    • 発表場所
      藤沢
    • 年月日
      2016-03-27
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] ブナ実生の生残および生長と周辺成木との血縁度の関係2016

    • 著者名/発表者名
      赤路康朗・宮崎祐子・廣部 宗・牧本卓史・坂本圭児
    • 学会等名
      第63回日本生態学会大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2016-03-20
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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