研究課題/領域番号 |
15J00506
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤山 郁夫 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2016年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | e-learning / 学習行動 / 縦断的データ / ハードルモデル / 学習者特性 / 自己評価 / Twitter / 教育系心理学 / eラーニング / 学習量 / 自己効力感 / SNS / 学習意欲 / 動機づけ / 自己調整学習 / 教育工学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,eラーニングに「学習者同士の繋がる仕組み」を付与することで,学習を回避してしまう者の心理を明らかにし,学習回避要因を加味した継続支援について検討することであった。一ヶ月を超える学習実験,および学習者特性を加味したデータ解析を行った結果,「学習者同士の繋がる仕組み」には,「学習量に対する効力感」が低い学習者の学習量を増加させる一方で,「学習量に対する効力感」が高い学習者の学習量を抑制するという適正処遇交互作用が存在することが明らかとなった。この理由として,効力感の高い学習者は,学習内容に対して既に十分な動機づけや興味を有しているため,他の学習者に関する付加的な情報呈示が,かえって学習に対する注意の妨げになると示唆される。したがって,効力感が十分に高い学習者に対しては,学習に集中しやすいシンプルなインターフェイスを提供する必要があると考えられる。 補足的な報告事項として,次の2点が挙げられる。第一に,日々の学習ログについて,「学習にとりかかることができた否か」に焦点を当てた分析を行った結果,「学習者同士の繋がる仕組み」は,日常的な「とりかかり」の継続に対しては,各学習者層に一定の有効性を示した。学習者が一日に集中して学習することのできる量には限界があるため,日常的な継続を促し,「細く長く」学習量を増加させるという観点からは,「学習者同士の繋がる仕組み」の有効性が依然として示されたといえる。第二に,「学習にとりかかった場合の量」に焦点を当てた分析を行った結果,「学習者同士の繋がる仕組み」が,その継続性に与える効果は,毎年の追試毎に減少傾向にあることが示された。各ソーシャルメディアの普及等を受けて,近年の学習者はオンライン上での他者との繋がりに対して魅力を感じにくくなっている可能性が示唆される。時代を超えた結果の一般化可能性については,慎重に検討を進める必要がある。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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