研究課題
特別研究員奨励費
最終年度となる平成28年度は、主にBIMデータ化された設計図書の利用についての検討を行った。具体的内容として、蓄積された修繕記録とBIMデータとの連携について取り組んだ。事後対応に終始していた緊急修繕の対応を事前に行うことによる効率的なメンテナンスサイクルの構築を目指し、蓄積された修繕記録をBIMデータに関連付けることから、建築構成要素の更新間隔を予測するシステムを構築した。具体的には、修繕記録から得た建物構成要素のトラブル間隔に対して重回帰分析を行った。これらの研究成果については日本建築学会の年次大会、国際会議プロシーディングにて発表を行った。また、後に日本建築学会計画系論文集に投稿し、平成29年度早々に掲載された。また、前年度から取り組んでいたBIMモデルから2D図面への変換について、その研究成果がInternational Journal of Architectural Computingに掲載された。機械設備における系統図を対象とし、これを自動的に生成するためのプロセス構築を行ったものである。既存建物の維持管理においてBIMの利用を考える際に、従事する技術者にとってデータが利用しやすいかどうかは重要な観点の一つである。3DによるBIMデータで探しづらい例として系統図を取り上げている。生成した系統図について、大学施設の技術者へのヒアリングにより、その表現や使用に関する評価を実施した。また、初年度から今年度までの研究成果については、筑波大学へ提出した博士論文「既存建築ストックの長寿命化に向けたBIMによる施設管理技術の開発」内にもまとめている。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)
日本建築学会計画系論文集
巻: 82 号: 734 ページ: 1125-1133
10.3130/aija.82.1125
130005630445
CAADence in Architecture, Back to command
巻: 2016 ページ: 107-112
10.3311/caadence.1637
International Journal of Architectural Computing
巻: 14(3) 号: 3 ページ: 219-232
10.1177/1478077116663344
CAADRIA 2015
巻: 20 ページ: 293-302
第38回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集
巻: 38 ページ: 245-248
200000451435