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人の同一性における自然主義的な意識説の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15J01381
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 哲学・倫理学
研究機関東北大学

研究代表者

鹿野 祐介  東北大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2015年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード人概念の原初性 / 人の概念 / 人の同一性 / 最小限の自己 / 現象的自己 / エゴ・トンネル
研究実績の概要

今年度は、前年度に行った人の同一性に関する形而上学的考察を踏まえ、P.ストローソンによる『個々のもの』を手がかりとし、人の同一性に関する認識論的考察を中心に研究を行った。この成果は各学会、研究会において発表した。
当該研究では、ストローソンによる「人」概念の現実的対象への適用可能性について、先行研究をもとに検討を行った。同時に、「人の概念こそが他の概念に比して原初的である」とするストローソンの主張について、概念認識の観点からその主張の妥当性を探った。このようなストローソンの思想解明を通して、一般的な人の概念から共通に見出しうる特徴を析出し、私たちの認識のうちに、「不特定の何か」と「不特定の誰か」という区別が成立していることを見出した。この調査研究のために、人の認識に関する現代英米圏の参考文献の購入に補助金を充当した。
また、先に行った人概念の検討を踏まえ、ストローソンが『個々のもの』のうちでその輪郭を提示した、人の同一性論の再構成を試みた。ストローソンによる人の同一性論では、各人が外的世界を認識し理解するためにもつ、時間的・空間的な概念枠組みと、人概念の原初性についての主張が前提されている。そのため、当研究では、これら前提となる諸条件と、そこから帰結する人の同一性論との概念的繋がりを明確化したうえで、ストローソンが提示した諸々のテーゼを分析し、彼自身の見解が一種の超越論的演繹により導出されていることを明らかにした。この研究発表の出張費用ならびに、カント以来の超越論的論証に係る文献の調査に補助金を充当した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 人概念の原初性と人の同一性2016

    • 著者名/発表者名
      鹿野祐介
    • 学会等名
      日本科学哲学会 第49回大会
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2016-11-20
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] M-述語・P-述語が適用されうる人2016

    • 著者名/発表者名
      鹿野祐介
    • 学会等名
      北日本哲学研究会 第18回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2016-08-23
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 人物同一性と規約2015

    • 著者名/発表者名
      鹿野 祐介
    • 学会等名
      応用哲学会 第7回年次大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2015-04-25
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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