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再帰プログラムの拡張における到達可能性問題を広く可解とする構造の究明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 15J01843
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 情報学基礎理論
研究機関筑波大学

研究代表者

上里 友弥  筑波大学, システム情報工学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード時間オートマトン / プッシュダウンオートマトン / 到達可能性問題 / 形式言語理論 / プッシュダウン・オートマトン / ソフトウェア検証
研究実績の概要

時間プッシュダウン・オートマトンに関する研究を行い、以下の二つ結果を得た:
① Synchronized Recursive Timed Automata(SRTA)と呼ばれる時間プッシュダウン・オートマトンにおける「到達可能性問題」の構造的な決定可能性証明を与えた。SRTAは上里が2015年に導入した計算モデルで、時間プッシュダウン・オートマトンで基礎となる二つの体系Pushdown Timed Automata(PTA)やDense-timed Pushdown Automata(DTPDA)を拡張し、特に言語クラスについてこの二つより真に強い。今回与えた証明は、SRTAの素朴な意味論に加え、複数の中間意味論と有限性を備える抽象意味論という4つの意味論を用いた段階的なものになっている。これにより、証明が簡明になっただけでなく、決定可能性を成立させる上で重要な構造や手法が明らかになったと言える。この内容をまとめた雑誌論文が出版済みである。

②「複数の局所クロックを持つ時間プッシュダウン・オートマトン(MTPDA)」を提案した。MTPDAは、DTPDAを次の点で拡張する体系である (i) DTPDAでは局所クロックがただ一つであるのに対し、複数の局所クロックを許す; (ii) DTPDAでは局所クロックの値の検査やリセットが非常に制限されていたのに対し、これらの操作に対する制限がない。見かけには既存のPTAやDTPDAを大きく拡張することになるが、今回は(形式言語のクラスとして)これらと同等の表現力を持つことを示した。この結果自体が見かけに反する意外なものであるが、同時に、他の拡張の言語クラスを調べる上でも有効な証明手法を確立できたと考える。この内容をまとめた雑誌論文も出版済みである。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 同期型再帰的時間オートマトンの到達可能性解析2018

    • 著者名/発表者名
      Yuya Uezato and Yasuhiko Minamide
    • 雑誌名

      コンピュータ ソフトウェア

      巻: 35 号: 1 ページ: 1_140-1_168

    • DOI

      10.11309/jssst.35.1_140

    • NAID

      130006356068

    • ISSN
      0289-6540
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 複数の局所クロックを持つ時間プッシュダウン・オートマトン2018

    • 著者名/発表者名
      上里 友弥
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌プログラミング

      巻: 11 ページ: 10-28

    • NAID

      170000149217

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Monoid-based Approach to the Inclusion Problem on Superdeterministic Pushdown Automata2016

    • 著者名/発表者名
      Yuya Uezato and Yasuhiko Minamide
    • 雑誌名

      International Conference on Developments in Language Theory

      巻: LNCS 9840 ページ: 393-405

    • DOI

      10.1007/978-3-662-53132-7_32

    • ISBN
      9783662531310, 9783662531327
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Synchronized Recursive Timed Automata2015

    • 著者名/発表者名
      Yuya Uezato and Yasuhiko Minamide
    • 雑誌名

      Logic for Programming, Artificial Intelligence, and Reasoning

      巻: LNCS 9450 ページ: 249-265

    • DOI

      10.1007/978-3-662-48899-7_18

    • ISBN
      9783662488980, 9783662488997
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 複数の局所クロックを持つ時間プッシュダウン・オートマトン2017

    • 著者名/発表者名
      上里 友弥
    • 学会等名
      第115回プログラミング研究発表会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 複数の局所クロックを持つ時間プッシュダウン・オートマトン2017

    • 著者名/発表者名
      上里 友弥
    • 学会等名
      第113回プログラミング研究発表会
    • 発表場所
      東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館4階242教室(東京都文京区)
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 更新可能時間オートマトンの新たな拡張について2015

    • 著者名/発表者名
      上里 友弥
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第32回大会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2015-09-09
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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