研究課題/領域番号 |
15J02562
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 樹 北海道大学, 生命科学院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | パーキンソン病 / DJ-1 / フリーラジカル / 神経変性疾患 / ミトコンドリア / 脳神経疾患 / タンパク質 / 遺伝子 |
研究実績の概要 |
当初の仮説とは異なる結果を得たため当初計画通りには進まなかったが、別の様々なアプローチでDJ-1とミトコンドリアの関連の検討を進めたところ、ミトコンドリアcomplexIの阻害剤で神経毒として知られるMPP+と構造が類似している除草剤パラコートを神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞に処理すると、濃度・処理時間依存的にDJ-1がSDSでも解離しないSDS-resistant dimerを形成することを見出した。DJ-1は通常SDSで解離するダイマーを形成し、抗酸化ストレス能などを発揮すると考えられているが、SDS-resistant dimerを形成すると抗酸化ストレス能が破綻することが明らかとなった。また、DJ-1のSDS-resistant dimerはパラコートによって作られるスーパーオキシドが直接DJ-1に作用することで形成されることも明らかとなり、その作用部位はDJ-1の106位システインであることが示唆された。パーキンソン病患者で見つかっているDJ-1点変異体の中には、パラコート未処理の状態でもSDS-resistant dimerを形成している変異体が複数存在した。実際に、パーキンソン病患者の脳内でDJ-1がSDS-resistant dimerを形成しているという報告もあるため、大量のスーパーオキシド産生によるDJ-1 dimerのSDS-resistant dimerへの変換、それによるDJ-1の抗酸化ストレス能の破綻がパーキンソン病発症の原因の1つとなる可能性が考えられる。動物レベルの研究まで発展できれば、パーキンソン病治療への応用も期待できる。本研究は、国際学術雑誌であるFree radical researchに投稿し受理された。当初とは方向性が変わってしまったが、パーキンソン病発症の分子機構解明という大きな目標に向けた成果は得られたと考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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