研究課題
特別研究員奨励費
前年度末の遺伝子型試験によって、遺伝子同定のための十分なファインマッピングができないことを受けて、コーネル大学が作成している戻し交配体を輸入し、ファインマッピングを行う方法を試みたが、コロンビアの植物検疫法の変更により、種子の輸入が実現できなかった。農研機構・次世代作物センターから輸入している目的QTLs領域を含みかつ独特な根系形質が見られるCSSLs系統と前年度発表済みの論文で同領域を含むCSSLs系統とそれぞれ戻交配し、得られたBC5F1世代を自家受精させて、BC5F2世代を作成した。作成したBC5F2世代については、今後、無施肥区での農業形質によって選抜し、遺伝子型解析を行う予定である。目的QTLs領域を含みかつ独特な根系形質が見られるCSSLs系統を異なる圃場環境(水田、乾田、窒素無施肥限圃場、天水田)で農業形質の評価をした(2016年8月―12月)。栽培期間中はUAVによる空撮を行い、生育状況を画像として取得し、窒素利用効率とNDVIなどの植生指数との相関を調べることにより、最終収量や収量要素以外の窒素利用効率の評価方法の検討を行った。なお栽培試験は2017年2月より、2回目の実験が行われている。2016年6月26日から7月2日にかけて、共同研究先の国際熱帯農業センターの招待により、ペルーで行われたREDBIO国際会議で口頭発表とポスター発表を行った。2016年3月に取得された博士号の研究内容であるである根系の形態に関する遺伝的研究成果の中南米諸国への波及を目指す上で意義深いものであった。分子育種は中南米諸国でも、さまざまな作物で実施されており、QTLs同定から、新系統の選抜・フェノタイピングの効率化などに有効なアイディアがたくさんあり、見識を広げることに繋がった。また共著者として、東京大学および国際熱帯農業センターとの国際誌3報と国内誌1報の研究論文を発表した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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