研究課題/領域番号 |
15J03663
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
考古学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
齊藤 希 九州大学, 人文科学府, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 土器編年 / 地域間交流 / 器種構成 / 長城地帯 / 先周・西周文化 / 鬲 |
研究実績の概要 |
本研究は、中国初期王朝期における長城地帯から中原地域への文化要素の伝播と受容の動きを考古学的に実証し、その背景にある集団動態を復元することを目的とするものである。この「北方的要素」としては主に土器を分析対象とし、平成28年度は主に陝西省域において実地調査を行った。まず、陝西省宝鶏県の周公廟遺跡工作站において、「李家崖文化」の資料として辛庄遺跡の土器の実見観察を行った。これにより、関中平原から陝西北部にかけての土器動態に関する成果をさらに補強することが出来た。また、陝西省考古研究院涇渭基地において、新石器時代末期から商代併行期にかけての複数遺跡の出土土器を実見した。さらに、陝西省岐山県周原遺跡や神木石ゴウ遺跡、楊官寨遺跡等を見学した。これらを通して当該時期の関中平原から陝北高原地帯における主要遺跡の立地環境や遺構の検出状況・配置を確認するとともに、遺物の法量や使用痕、器面調整などの諸属性に関する情報を得た。資料の実見と遺跡の見学にあたっては、陝西省考古研究院および中国社会科学院考古学研究所西安研究室の研究員の方々のご協力の上実現することが出来た。一方、分析に関する活動として、本年度は長城地帯の東部(河北、北京、河南など)を中心として広域編年を構築し地域集団の単位を整理することを目的とし、土器分類と編年作業を行った。昨年度検討した西部の地域(甘粛、陝西、山西など)の様相と合わせて地域間関係の時期的変化を把握するとともに、器種構成の変化の上での違いや、器種間における分布の差異を明らかにした。これまでの研究成果は、関中平原と陝晋高原の地域の袋足鬲の展開についての成果を『中国考古学』に投稿し発表するとともに、「早期石城和文明化進程―中国陝西神木石ゴウ遺址国際学術検討会」や「世界考古学会議(WAC)第8回京都大会」において口頭発表を行った。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|