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高余次元の平均曲率流と特異点

研究課題

研究課題/領域番号 15J03957
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 幾何学
研究機関東北大学

研究代表者

國川 慶太  東北大学, 理学(系), 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2015年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード平均曲率流 / 特異点 / トランスレーティングソリトン
研究実績の概要

余次元の高い部分多様体が平均曲率流の下でどのように振舞うかを調べるため平成27年度(採用1年度目)は高余次元の平均曲率流の特異点の研究を行った。
研究成果:
トランスレーティングソリトンは,平均曲率流のII型特異点のモデルとなっており,特にその幾何学的特徴を調べることは重要である。しかし,余次元が高い場合の研究はこれまでほとんどなされてこなかった。そこでまずは一般余次元のトランスレーティングソリトンに関する非存在定理を示した。また一般に,II型特異点のモデルとしてはトランスレーティングソリトンよりも広いクラスとして永久解がある。調和写像に関する熱流の方法を利用することにより,永久解に関する非存在定理も示した。この方法をさらに応用し,ラグランジュ永久解に関しても非存在を示した。これらの非存在定理により,II型特異点の形状としてはありえないものを排除することができた。
一方,非存在とは逆に,一般余次元のトランスレーティングソリトンの具体例の構成も行った。それまで一般余次元のトランスレーティングソリトンの例はほとんど知られていなかったため,イメージが掴みづらいものであった。この具体例の構成は,対称性の高い簡単な場合ではあるが,一般余次元のトランスレーティングソリトンの形状を把握する手がかりを与えている。さらに,ある曲率の条件下において,一般余次元のトランスレーティングソリトンの特徴づけを与える分裂定理を得た。
本年度の研究により余次元の高い平均曲率流のII型特異点の形状に関してはその特徴をかなり把握することができた。しかし,II型特異点そのものの形状を把握することと,実際の平均曲率流の下でのII型特異点の発生メカニズムを知ることの間には未だにギャップがある。今後はII型特異点の形状の特徴を,もとの平均曲率流の情報と結びつける研究が必要になると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 5件)

  • [雑誌論文] Bernstein-type theorem of translating solitons in arbitrary codimension with flat normal bundle2015

    • 著者名/発表者名
      Keita Kunikawa
    • 雑誌名

      Calculus of Variations and Partial Differential Equations

      巻: 54 号: 2 ページ: 1331-1344

    • DOI

      10.1007/s00526-015-0826-1

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A Bernstein type theorem of ancient solutions to the mean curvature flow2015

    • 著者名/発表者名
      Keita Kunikawa
    • 雑誌名

      Proceedings of the American Mathematical Society

      巻: オンライン 号: 3 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1090/proc/12802

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 平均曲率流の永久解に関する非存在定理2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      幾何学阿蘇研究集会
    • 発表場所
      休暇村阿蘇
    • 年月日
      2015-09-23
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 一般余次元トランスレーティングソリトンの分裂定理2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      日本数学会2015年度秋季総合分科会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2015-09-13
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] Translating solitons of the mean curvature flow in arbitrary codimension2015

    • 著者名/発表者名
      Keita Kunikawa
    • 学会等名
      日中幾何学研究集会
    • 発表場所
      京都大学,奈良女子大学
    • 年月日
      2015-09-09
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 一般余次元平均曲率流のトランスレーティングソリトン2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      部分多様体とリー群作用2015
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2015-09-07
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 一般余次元平均曲率流のトランスレーティングソリトン2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      第62回幾何学シンポジウム
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2015-08-27
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 一般余次元平均曲率流のトランスレーティングソリトン2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      東北大学幾何セミナー
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2015-06-30
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 一般余次元平均曲率流のトランスレーティングソリトン2015

    • 著者名/発表者名
      國川慶太
    • 学会等名
      明治大学幾何セミナー
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2015-06-25
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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