研究課題/領域番号 |
15J04435
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤井 あゆみ 大阪大学, COデザインセンター, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ベルリン精神分析インスティテュート / メラニー・クライン / カール・アーブラハム / 精神分析 / シャーンドル・ラドー / ジークムント・フロイト / メランコリー / ラドー・シャーンドル |
研究実績の概要 |
ベルリン精神分析インスティテュート(以下BPIと略記)が輩出した代表的な精神分析家の一人としてまず名前が挙げられるのは、メラニー・クラインである。彼女は、BPIで子どもの精神分析を行い、その多様な精神世界を明らかにした。そして、子どもの破壊衝動とそれに伴う罪責感の分析から抑うつの理論を発展させたのである。このような破壊衝動と創造性の問題を扱った彼女の論稿を取り上げ、そこに見られる抑うつの克服の問題を論じたものが、7月に日本精神分析的心理療法フォーラムで行った口頭発表「ルース・クヤールの破壊と創造―メラニー・クラインの「償いreparation」概念の萌芽」である。この口頭発表を基に加筆修正を施した原稿は、12月に学会誌『精神分析的心理療法フォーラム』(Vol. 5、86-91頁)に掲載された。 夏季休暇中には、ベルリン精神分析図書館および精神分析専門書店でBPIの資料を収集した。また、精神分析の祖ジークムント・フロイトの新しい全集が現在ドイツで公刊されているが、その全集の編者であり精神分析の歴史研究者であるUrban Zerfass氏より、ドイツにおける最新の精神分析研究をご教示いただき、BPIの立役者であったカール・アーブラハムが当時、名刺代わりに配布していた抜き刷りなどの貴重な資料を見せていただいた。さらにドイツ精神分析協会に所属する精神分析家Eva-Maria Jobst氏にベルリンにおける精神分析の状況を伺う機会にも恵まれた。現在ではラカン派が中心的存在で、他の学派は少数であり、ほとんど交流がないこと、またドイツ国内で精神分析が置かれている状況の厳しさについて伺うことができた。 ベルリンで収集した資料を基に、11月には日本精神医学史学会で口頭発表「ベルリン精神分析インスティテュート―その繁栄と実態―」を行った。
|
現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|