研究課題/領域番号 |
15J05436
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
櫻井 美奈子 東北大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2016年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 乳癌 / 微小環境 / 乳癌微小環境 / CAA |
研究実績の概要 |
前年度までに行った解析により、In vitro で乳癌細胞と培養した脂肪細胞がCancer Associated Adipocytesへと性質変化することを確認した。また、マイクロアレイ解析によって癌細胞では脂肪細胞との相互作用によって乾癬マーカーでもあるS100A7、及び新たなアディポカインとして着目されているLCN2がエストロゲン受容体(ER)の有無に関わらず増殖、遊走、及び浸潤能などにおいて重要な役割を担っていることを明らかにした。 更に、これらの因子は実際に脂肪組織への浸潤が認められたヒト乳癌組織の凍結切片を用いたPCR解析でも、正常乳腺上皮細胞と比較して過剰発現することが認められ、これまでに示した約150症例を対象とした免疫染色の結果と合わせてIn vivoでも癌脂肪相互作用におけるS100A7及びLCN2の重要性を改めて証明することができた。 一方、ER陽性乳癌では内因性エストロゲン受容体活性物質である27- hydroxycholesterol(27HC)の合成酵素である CYP27A1 の発現上昇が癌間質脂肪細胞において認められたことから、局所的な27HC産生がERの活性化を促進することにより、ER依存性乳癌増殖に寄与している可能性を示した。 以上の結果から、乳癌微小環境において癌間質脂肪細胞は近傍癌細胞とのシグナル伝達を介して早期乳癌の浸潤促進や予後不良など、重要な役割を担っていることを明らかにすることができた。 これらの結果をもとに、統合メタボローム解析を行う対象となるヒト由来癌間質脂肪細胞の収集、及びCAAの作製を共培養により異なるサブタイプの乳癌細胞を用いて行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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