研究課題/領域番号 |
15J05680
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宗實 悠佳 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | コラーゲン / 軸索伸長 / 神経発生 / アルツハイマー病 / 神経系 / 神経生物学 |
研究実績の概要 |
CLAC-P/collagen XXV (以下、collagen XXV) は、アルツハイマー病脳老人斑より同定された、一回膜貫通型コラーゲンである。報告者は、collagen XXVがシナプス接着分子として知られる2A型受容体型チロシンホスファターゼ (PTPσ及びPTPδ) の結合分子であることを見出し、collagen XXVがPTPσ/δと協調して中枢神経系において重要な機能を担う可能性を着想し研究を進めてきた。 報告者はPTPσ/δを発現させた培養細胞へ、精製されたecto-ColXXVを添加する実験から、両者が特異的に結合すること、更に精製タンパク質を用いたアッセイから、両分子が直接結合することを見出した。マウス胎児より取得した大脳皮質神経細胞や運動ニューロンを用いた実験系から、collagen XXVは当初着目していたシナプスではなく、軸索誘導において機能している可能性が高まった。そこで報告者は、マウス胎児より摘出した運動ニューロンとcollagen XXVを発現させたHEK293細胞との共培養実験系を確立し、collagen XXVは、発現細胞周辺に軸索を誘引する効果があることを見出した。次に、共培養系へPTPσ/δの細胞外領域精製タンパク質の添加を行い、軸索誘引のレベルについて定量的な解析を行ったところ、PTPσ/δ添加群では非添加群に比して、軸索の誘引レベルが有意に阻害された。この事実は、collagen XXVがPTPσ/δを介して、軸索の走行に影響を与えることを示唆するものであった。最後に、collagen XXVの変異がヒトの先天性脳神経支配異常症 (CCDD) の原因となるという新規知見を受け、報告者はCCDD変異体とPTPσとの相互作用について検討を行った。その結果、CCDD変異体ではPTPσとの結合能が有意に減弱していることを見出した。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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