研究課題/領域番号 |
15J05738
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小谷 真千代 神戸大学, 人文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 新自由主義 / 労働市場 / 出稼ぎ / 日系ブラジル人 / 労働の地理学 / 労働市場の仲介者 / 移民 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本の代表的な「労働市場の仲介者」たる業務請負業に焦点を当て、日本の 基幹産業における下請労働市場の社会・空間的変容を明らかにするとともに、労働市場の仲介者と新自由主義的な労働市場再編との関係性を解明することである。今年度は、1970年代以降多くの日系人労働力を必要とした地方都市が、国土開発のなかでどのように位置づけられてきたのかを明らかにするために文献調査を行った。第二に、現代の日本の製造業の下請労働市場の中でも重要な位置を占めている日系ブラジル人を対象に、ライフヒストリーの聞き取り調査を行った。第三に、英語圏およびポルトガル語圏の都市研究を中心とする地理学書籍を収集し、最新の議論を取り入れることにつとめた。 本研究の特徴は、下請け労働市場を国土開発の中で生み出される「空間的周辺」、労働市場再編で生み出される「労働市場における周辺」という二つの側面からアプローチを行う点である。さらに、現在日本で下請工として就労する労働者のみならず、ブラジルへ帰国した日系ブラジル人労働者を対象に加え、ローカル・グローバルなスケールで下請労働市場の動態を捉えようとする点も、本研究の独自性の一つである。日系ブラジル人のライフヒストリーからは、ブラジル・日本の双方で新自由主義的な労働市場の再編を経験し、都市から都市へ、不安定な仕事から不安定な仕事へと移動を続ける現代の労働者の姿が明らかになった。 上記の研究成果は、大阪大学で開催された「関西社会学会」および筑波大学で開催された「日本地理学会」において発表した。隣接分野の研究者らと議論を交わし情報交換を行うことで、労働市場研究・移民研究における地理学的研究の役割について、重要な示唆を得た。また、地理学会ではさらに、ブラジルでの調査の際には、サンパウロ人文科学研究所において、ブラジルの研究者および日系移民を対象にした報告も行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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