研究課題
特別研究員奨励費
三年目(平成30年度)の、研究再開準備期間中(2018年6月から11月までの6ヶ月間と)と再開後(2018年12月から2019年2月までの3ヶ月間)は、それぞれ1)国内調査、2)文献調査、3)論文の執筆、4)国内研究会への参加に従事した。1) 西アフリカでの調査を中断しているため、昨年度より一時的に場所を日本に移して(西アフリカのケースと比較しながら)調査を始めているが、その一環として、東京在住のグラフィックデザイナーへのインタビューと、彼が作品の享受者や家族と過ごす場で参与観察を行った。また、国内の美術館・博物館という制度の中でのアフリカ美術の収集および受容を調査するために、世田谷美術館で「アフリカ現代美術コレクションのすべて」展を調査した。2) ナイジェリアを中心とする西アフリカ以外のアフリカ内外の地域のアートにも視野を広げるため、近年の芸術一般の文献調査を行った。また、先行研究の調査として、電子ジャーナルを利用して近年(とくに2015年以降)の芸術、人類学、アフリカ美術に関する論文の研究動向調査を行った。3) 校閲中の2本の論文、「アートと人類学:ナイジェリア南西部のアーティストの作品販売と生活を事例に」と「Intertwining and Overlapping Art Worlds: Perspectives from Three Different Spaces in Nigeria」を、それぞれ『文化人類学』とAfrican Arts に投稿予定である。4)育児のため頻繁な国内出張が困難であったため、「同時代アートと人類学」研究会にインターネット電話を通じて参加した。その結果、人、モノ、制度だけではなく魅惑や喚起という概念も参照することで、アートの受容における制度の位置づけをより重層的に考察することが可能となった。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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文化人類学
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国立民族学博物館研究報告
巻: 40 (4) ページ: 547-618
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ムゼイオン(立教大学博物館研究)
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