研究課題/領域番号 |
15J06343
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
飯倉 江里衣 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2015年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 満洲国軍 / 陸軍軍官学校 / 韓国軍 / 軍事経験の連続性 / 民間人虐殺 / 朝鮮人 / 植民地支配 / 中央陸軍訓練処 |
研究実績の概要 |
1.2015年度に執筆し、学会誌へ投稿を行った論稿「満洲国陸軍軍官学校と朝鮮人―口述資料を通してみる教育経験」を査読審査後に修正・提出し、これが学会誌に掲載された(『朝鮮史研究会論文集』第54集、2016年10月)。本稿は、1939年に「満洲国」の「新京」郊外に設立された満洲国軍の将校養成機関・陸軍軍官学校(以下、軍校)へ入校した朝鮮人に注目し、軍校受験の背景や採用のされ方、教育経験について、当事者による口述資料と文献資料を相互参照しながら論じることで、これまでほとんど知られてこなかった彼らの軍校入校前後の具体的諸相を描き出したことが重要であった。
2.「研究実施計画」通り、2016年度は博士論文の全草稿を完成させることができた。特に2016年度は、「研究目的」の第二であげた、満洲国軍出身の朝鮮人がなぜ植民地解放後に韓国軍へ加わり、民間人虐殺を行ったのかという点に関して重点的に調査を行い、研究を進めた。
博士論文のタイトルは、「満洲国軍朝鮮人の植民地解放前後史―植民地下の軍事経験と韓国軍への連続性」となり、構成は序章、終章を入れて全7章構成(うち本論は第1章~第5章)である。本稿の意義は、これまで別々に研究されてきた朝鮮人の植民地期と解放後の軍事経験を、日本の植民地下の満洲国軍朝鮮人によるどのような軍事経験が、解放後の南朝鮮にいかにして引き継がれたのかという、連続性に注目した研究視角の開拓にある。2015年度までに第1章が完成していた。2016年度は、第2章にあたる上記1の論稿の加筆・修正を行ったうえで、国内外での資料調査・収集の成果をまとめ、第3章~第5章と、序章、終章を書き上げた。2017年2月後半に初稿が完成し、3月後半に第2稿が完成した。(さらなる加筆・修正を行い、2017年6月初めに東京外国語大学に提出予定である。)
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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