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SHH、FGFシグナルバランスから理解する四肢の多様性

研究課題

研究課題/領域番号 15J06385
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 発生生物学
研究機関東北大学

研究代表者

松原 遼  東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード発生 / 遺伝子発現制御 / 四肢 / シグナルバランス
研究実績の概要

本研究は、手足の形態形成において重要な2つのシグナルタンパク質、SHHとFGFに着目し、両者のバランスの生物種による違いが手足の形態差、特に指の本数の多様性や手足の体サイズに対しての相対的な大きさの多様性をもたらしているのではないかという仮説のもと進められた。
具体的にはSHH、FGFシグナル強度を変化させるような操作実験を行った。まずFGFのSHHに対する作用を明らかにするために、FGFを多孔質ビーズに染みこませ間充織(側板中胚葉)に外的に添加したところ、Hoxd10の発現を誘導し、Tbx2発現を抑制することが示された。肢芽の遺伝子発現操作実験系と肢芽の培養実験系を用いることで、Hoxd10はShh発現を誘導し、Tbx2はShh発現を抑制することを明らかにしており、これらの実験によってFGFのSHHに対する作用因子に大きく迫ることができた。しかし、この実験系ではShh発現を誘導するには至らなかったため、FgfがShhを誘導する際にはさらなる必須因子の関与が考えられる。FgfはShh発現に対して抑制的と考えられるEtv4/5の誘導を行うことが知られており、FGFはSHHの誘導と抑制の両者からなる複雑なShh発現制御ネットワークを形成していると考えられ、これが両者のシグナルバランスの構成要素の一部であると考えられる。
さらにSHH側に対する操作として、Shhを誘導するHoxd10、抑制するAlx4を強制発現し、Shh発現領域(SHHシグナルの作用領域)の拡大、縮小を試みた。結果は期待通りのものであったが、発生の進行とともに、影響が緩和される様子が観察された。この時、SHHシグナルの乱れをFGFシグナルが補正している可能性が高い。これらの内容を含む研究成果を、Shh発現開始メカニズムを明らかにした論文としてまとめ、Developmental Dynamicsに投稿し、受理された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Upstream regulation for initiation of restricted Shh expression in the chick limb bud.2017

    • 著者名/発表者名
      Haruka Matusbara
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics

      巻: 印刷中 号: 5 ページ: 417-430

    • DOI

      10.1002/dvdy.24493

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Initial activation of restricted sonic hedgehog expresInitial activation of restrsion in early limb development2015

    • 著者名/発表者名
      松原 遼
    • 学会等名
      13th International limb development & regeneration conference
    • 発表場所
      フロリダ、アメリカ合衆国
    • 年月日
      2015-06-28
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Mechanism of restricted initial activation of sonic hedgehog expression in the limb bud2015

    • 著者名/発表者名
      松原 遼
    • 学会等名
      48th Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県・つくば市)
    • 年月日
      2015-06-03
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [備考] 器官形成分野 東北大学大学院生命科学研究科

    • URL

      http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/tamlab/index.html

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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