研究課題
特別研究員奨励費
平成28年度中は本格的に博士論文執筆にとりかかった。論文の各章・各節の議論について多く意見を頂戴しようと学会発表と投稿論文の執筆に努めた。現地調査は夏と冬、2週間ずつ2回行った。博士論文のテーマを「ダグール語の述語」に絞り、研究を行った。この問題を論ずるにあたって関連するモンゴル語に関する研究発表も含む。同大学ゼミ内で行われた記述言語学研究会では、毎月博士論文の各章を執筆・発表し先生や同輩に意見を求めた。発表内容は次の通り。4月「ダグール語の形動詞と副動詞」、5月「ダグール語の助動詞」、6月「ダグール語の名詞述語」、7月「ダグール語の終助詞」、10月「モンゴル語族の「形動詞」」、11月「新疆ダグール語の諸特徴」、12月「ダグール語の述語無人称」、1月「ダグール語の述語と文のタイプ」。国内外の言語学、モンゴル語、中央アジア言語に関する学会に参加し、博士論文で扱う問題について議論を行った。また関連する言語や理論に関する発表を聞き、広い知見を得ることができた。研究者同士の交流を行い、最新の研究動向を知ることができた。現地調査は夏季と冬季に次の通り行った。なお、下記の日程には移動日が含まれ、とくに詳細を記さない場合には調査を行わなかったことを意味する。夏季は7月11日から23日にかけて調査を行った。13日には中国黒竜江省チチハル市マンガルト、14日15日には同市メイリスにてダグール語の聞き取り調査。17日には内モンゴル自治区フルンボイル市モリダワダグール族自治旗トンコ村、18日には同自治旗ニルキ鎮にてダグール語の聞き取り調査、20日21日には同市エウェンク族自治旗バヤンチャガンソムのモホルトにてダグール語の使用実態調査を行った。冬季は3月14日から23日にかけて行った。16日には中国黒竜江省黒河市愛琿の四季屯、17日には同クンフ県およびフラルジ県にてダグール語の使用実態調査。19日から21日には同省チチハル市メイリスにてダグール語の聞き取り調査を行った。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本モンゴル学会紀要
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北方言語ネットワーク編, 北海道大学大学院文学研究科『北方言語研究』
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東京外国語大学 総合国際学研究科・外国語学部 記 述言語学研究室『思言』
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東京外国語大学語学研究所『語学研究所論集』
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