研究課題/領域番号 |
15J06894
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
益 敏郎 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ヘルダーリンの悲劇理論 / 神なき時代 / 中間休止 / 詩と政治・社会 / ジョルジュ・バタイユ / 芸術と政治 / ヘルダーリンの悲劇思想 / 英雄的形象の有罪性 / 文学理論と芸術思想 / ゲオルゲ・クライスの神話研究 / ヘルダーリンとシラーの芸術思想 / 芸術思想の政治性 / 美学と政治 / ポール・ド・マンのイデオロギー批判 / ソフォクレス翻訳と悲劇論 |
研究実績の概要 |
当該年度の研究実績としては、ヘルダーリンの「神なき時代」という時代認識を、彼の悲劇への取り組みや「中間休止」という特殊概念に着目することで、明らかにした論文がまず挙げられる。これは2016年の国際学会で行った口頭発表を論文化したものであり、2019年にドイツで出版予定の論集に投稿された(現在査読審査中)。この論考は20世紀における国民感情と強くと結びついた文学受容の問題を批判的に考える上で、重要な成果である。ヘルダーリンは、神と人間を結ぶ役割を担う詩人と考えられていたからである。 また、詩と政治・社会の関係が問われざるを得なかった20世紀後半のドイツ、フランスの言説を分析し、これとヘルダーリンの詩の関係を考察した研究ノートを執筆した。この研究ノートは、ヘルダーリン研究のイデオロギー的傾向の批判的考察や、その際問題となる概念「詩的自我」の調査などを含み、文学と政治の関係及び文学研究の方法、芸術受容の問題を再考することを目指す本研究の目的からして、重要な成果である。 さらに独文学会の全国研究発表会にて、20世紀フランスの思想家ジョルジュ・バタイユとヘルダーリンを比較する口頭発表を行った。従来比較されることのなかった両者の関係性を主張する本発表は、挑戦的な主張を含んでいたが、多くの研究者と生産的な議論を重ねることができた。この成果は、ヘルダーリンが20世紀の思想史にどのような貢献を果たしているのか、という本研究の関心を、先行研究では顧みられてこなかった視点から明らかにするもので、きわめて重要である。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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