研究課題/領域番号 |
15J07633
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 貴大 九州大学, 生物資源環境科学府, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2015年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 分類学 / 系統学 / 菌食性 / ホソヒラタムシ科 / ホソヒラタムシ / 菌食者 |
研究実績の概要 |
本年度はサンプリングはチリ、沖縄、北海道のみにとどめ、研究成果の纏めとDNA配列決定に重点を置いた。 [分類学]ホソヒラタムシ亜科新属2新種の記載論文を出版したほか、台湾産Psammoecus属の分類学的再検討の論文が受理された。さらに、世界のMacrohyliota属とAustralohyliota属の分類学的再検討やTelephanini族新属新種の記載、日本未記録属新種の記載などについて結果を纏めた。幼生期形態については、系統学的に大変重要な数属について、幼虫・蛹形態を解明した。 [系統学]網羅的なタクソンサンプリングのもと、COI、12Sr RNA、16Sr RNA領域の計1669bpから、最尤法とベイズ法で系統解析を行った。特に、ベイズ系統樹では、ほとんどのノードで事後確率の極めて高い樹形を得ることができた。本科、とくにセマルヒラタムシ亜科について、ここで得られた樹形を基に、分類体系や形態進化について議論を行った。 [生態学]上述のように、本科で進化的な議論を行ううえで、信頼できる分類学的・系統学的基盤の整理ができたが、摂食対象の菌の同定は十分に遂行できなかった。しかし、1種について、菌の培養を通して、摂食対象の菌の同定を完遂できた。この実験により、寄主解明のための実験手法を確立されたため、今後の研究に向けて良い布石を打つことができた。また、本種の摂食対象の菌は植物病原菌の一種であることが判明した。本種は枯枝の樹皮下で生活する種であるが、この結果を踏まえると、本種が生木の枯枝に植物病原菌を持ち込む可能性が示唆された。 他方で、研究課題遂行の過程で、本科と生息環境を共にするToramus属の幼虫を発見し、幼虫形態を解明した。本属幼虫は特異な生態をしており、本属幼虫の形態学的研究と生態に関する考察を纏めて、日本昆虫学会大会で発表を行い、優秀ポスター賞を受賞した。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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