研究課題
特別研究員奨励費
2017年度は、本研究課題の最終年度として、１，2年目に収集したデータを包括的に分析することを主眼とした。そこで中心的位置を占めたのは、①収集データの学術媒体への発表、②研究会開催を通じた考察理論及び枠組みの検討である。以下、①②それぞれについての具体的成果を述べる。①研究成果の学術媒体での発表学術論文としての投稿（情報文化学会『情報文化論』、お茶の水女子大学ジェンダー研究所『ジェンダー研究』）のほか、アジ研で委員を務めた研究会を利用し、書籍、公開講演会、ウェブレポートといった多彩な形での成果発表に努めた。また本年度は、昨年のフランスに続き、韓国での研究発表を行い、韓国での文化人類学者や中東ジェンダー研究者とのネットワーク形成を行った。②研究会実施を通じた研究枠組みの検討、洗練本年度はまた、研究成果発表とも絡んで、1年次2年次に収集した個別のデータの考察枠組みの検討に力をいれた。その際に積極的に行ったのが、研究会開催と、諸研究会への参加・報告である。それらを通じて、中東のインターナショナルスクールにおける相互行為に着目したジェンダー関係の形成を主たるテーマとしながら、実際に参与観察からえたデータを、社会階層、ジェンダー、使用言語、地理的移動といった、セクショナリティを超えた、多元的な格差軸を横断するテーマとして考察することを意識しつつ論文執筆準備を進めた。『情報文化論』と『ジェンダー研究』に投稿した論文では、相互行為としてのミクロな現象の考察の枠組みの試論執筆を試みた。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
ジェンダー研究
巻: 13
村上薫編「中東における家族の変容」研究会調査報告書（ウェブ版）
巻: NA ページ: 34-45
村上薫編『不妊治療の時代の中東―家族をつくる、家族を生きる、アジ研選書No.49』
巻: NA ページ: 81-110
アジ研ワールド・トレンド
巻: 265 ページ: 10-11
『イスラーム・ジェンダー学の構築に向けて』、日本学術振興会科学研究費（A）「イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究」
巻: なし ページ: 25-38
World Affairs
巻: 3 (34) ページ: 85-91
巻: 19 ページ: 225-227
120005733370
『中東イスラーム諸国における生殖医療と 家族』研究会調査報告書
巻: NA ページ: 26-37
女性たちの２１世紀
巻: 85 ページ: 17-21
世界史のなかの 女性たち
巻: NA ページ: 244-256
