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高温ストレス下における植物の生長制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15J10478
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物分子・生理科学
研究機関東京大学

研究代表者

小泉 慎也  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード植物科学 / 高温ストレス / シロイヌナズナ / 環境ストレス
研究実績の概要

本研究は植物の高温ストレスに応答した伸長成長の分子機構を明らかにすることを目的とする。シロイヌナズナではHsfA1a、HsfA1b、HsfA1dの3つのHsf型転写因子が高温ストレス応答のマスター転写因子として機能することが明らかにされており、これら3つのHsfを欠損したhsfa1三重変異体では顕著に高温耐性が低下することが示されている。我々はこれまでにこの高温ストレス応答がほぼ完全に失われた変異体であるhsfa1三重変異体において、高温に応答した胚軸伸長が強く抑制されていることを見出してきた。
本年度では、先行研究で実施されたhsfa1三重変異体を用いたマイクロアレイの結果を解析し、HsfA1の下流で植物体の成長を制御する因子の探索を行った。その結果、HsfA1の下流で機能する因子として、植物ホルモンの一種であるジベレリンの合成酵素が候補因子として挙げられた。そこで高温ストレス処理を行った植物における内生ジベレリン量を、野生型シロイヌナズナおよびhsfa1三重変異体でそれぞれ定量した。その結果、高温ストレス処理によって内政ジベレリン量が増加すること、またその変動はHsfA1依存的に起こることを示唆する結果を得た。この結果をさらに検証するために、栄養成長期におけるジベレリンシグナル伝達の重要な因子であるRGAとGFPの融合タンパク質を発現する形質転換植物を作出した。RGAは細胞内のジベレリン量の増加に応答して分解されるため、一種のジベレリンセンサーとして広く用いられている。野生型、hsfa1abd三重変異体の各遺伝学的背景でGFP-RGAを発現する植物を用いて、胚軸におけるGFP蛍光の観察を行った。その結果、ジベレリンの定量実験を支持する結果が得られたため、HsfA1は高温に応答したジベレリン合成の制御にも深く関与する因子であると結論付けた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] The transcriptional cascade in the heat stress response of Arabidopsis is strictly regulated at the expression levels of transcription factors.2016

    • 著者名/発表者名
      Ohama N, Kusakabe K, Mizoi J, Zhao H, Kidokoro S, Koizumi S, Takahashi F, Ishida T, Yanagisawa S, Shinozaki K, and Yamaguchi-Shinozaki K.
    • 雑誌名

      Plant Cell

      巻: 28(1) 号: 1 ページ: 181-201

    • DOI

      10.1105/tpc.15.00435

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 高温ストレス下における植物の生長制御機構の解明2017

    • 著者名/発表者名
      小泉慎也、城所聡、中嶋正敏、大濱直彦、浅見忠男、篠崎一雄、篠崎和子
    • 学会等名
      第58回植物生理学会年会
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県 鹿児島市)
    • 年月日
      2017-03-16
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] Molecular mechanism of plant growth regulation under high temperature2016

    • 著者名/発表者名
      Shinya Koizumi, Satoshi Kidokoro, Naohiko Ohama, Masatoshi Nakajima, Tadao Asami, Kazuo Shinozaki, Kazuko Yamaguchi-Shinozaki
    • 学会等名
      the Cold Spring Harbor Asia conference on Latest Advances in Plant Development & Environmental Responses
    • 発表場所
      淡路夢舞台(兵庫県 淡路市)
    • 年月日
      2016-11-29
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 高温ストレス下における植物の生長制御機構の解明2016

    • 著者名/発表者名
      小泉慎也,城所聡,大濱直彦,中嶋正敏,篠崎一雄,篠崎和子
    • 学会等名
      第57回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2016-03-18
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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