研究課題/領域番号 |
15J11079
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鬼頭 孝佳 名古屋大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2015年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 女訓 / 比較思想 / 雛人形 / 漢字文化圏 / 近代化 / 女性史 |
研究実績の概要 |
本年度は(1)女訓の考察、(2)他の文化圏における女訓との比較思想、(3)女訓を生かした展示行為の分析、を行った。(1)では前年度に引き続き中村正直に関する考察を深めた。明六社同人の中で他の論者が海外からどのように見られるのかを意識した外在的な理由に止まる女性論を展開するのに対して、中村正直が儒学の理念を踏まえ、女性の地位向上に積極的な関心を持っていたことを明らかにし、梁啓超への影響を考察した。この成果の一端を日本教育学会大会で報告し、近日中に論文として発表する予定である。(2)では修験道やイスラム圏における女性規範と、儒学の女性規範の比較思想に基づく分析を行った。この中で欧米の特殊な近代化過程で形成されていったジェンダー観のジェンダーバイアスが他の文化圏のジェンダー現象の正確な観察を妨げる可能性があることを指摘した。この成果は日本科学者会議総合学術研究集会で発表し、『日本の科学者』に論文が掲載予定である。(3)では女訓に示された雛人形の歴史的起源を踏まえ、単に人形を置いて女性の祭りを再生産するだけではなく、例えば雛人形が女性に限定されたものではなかったことを示す展示が要請されることを指摘した。また雛人形を如何に展示すべきかについて、地域の郷土資料館や行事での展示方法を実際に観察した結果を踏まえ、レイアウト等の展示方法の改善について日本展示学会大会で報告し、近日中に論文として発表する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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