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行動経済学の実験および実証的検証

研究課題

研究課題/領域番号 15J11444
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 理論経済学
研究機関東京大学

研究代表者

矢ヶ崎 将之  東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード向社会的行動 / 恥 / 自尊心 / 社会的比較 / 社会的選好 / 独裁者ゲーム
研究実績の概要

人々が募金や献血、選挙投票などのいわゆる向社会的行動の背後にある意思決定の構造に関する研究を行った。伝統的な経済学ではこれらの行動は人々の利他性によってもたらされていると考えるのが通常であったが、本研究では人々の意思決定の背後に向社会的行動を行うことによって個人が自らの行動に感じる「誇らしさ」や、それらを行わないことによる「恥ずかしさ」が存在するのではないか、またそれらは周囲の人々がどのような行動を取っているのかという「社会的参照点」との比較によってもたらされているとする社会的比較の影響を受けるのではないかという仮説に基づき、研究を行った。
まず理論的な研究として、経済学の意思決定理論の手法を用いて、人々の行動が前述の「誇らしさ」「恥ずかしさ」及び周囲の人々の取っている行動である「社会的参照点」との比較によって行われる際に観察される行動のパターンを公理化し、それらを満たす効用関数の形状を明らかにした。加えて、近年の様々な経済実験や実証分析で観察された観察事実がこのモデルを使うことによって整合的に説明できることを示した。
さらに近年の観察データでは観察されていないが、上記の理論モデルからもたらされる特有の仮説を検証するため、新たに経済実験をデザインし、仮説を検証した。具体的には、人々は社会的参照点が低いときより「誇らしさ」の感情が強くなり、社会的参照点が高いときに「恥ずかしさ」の感情が強くなるとする理論的予測を検証した。経済実験の結果、女性についてはこれらの仮説が部分的に支持される結果を得られたものの、男性については観察されなかった。これは上記の仮説が、女性により当てはまる可能性を示唆し、男女の間に経済意思決定上の重要な性差が存在することを示すものである。今後さらに実験を精緻化し、より詳細に仮説を検証する。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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